会いたいから来てください | 不倫の賞味期限 ≪猫と一緒にぽんちっち≫

会いたいから来てください

次の出勤日が近づいてきました。


また会いたい。


何があっても会いたい。


絶対に会いたい。


私の思いは募っていきました。



出勤日の前日、佐藤さんにメールをしました。



こんにちは、ぽんです。

明日は私の出勤日です。

佐藤さん、お仕事が終わったら事務所に来てくださいませんか?

お会いしたいです。

良いお返事を期待しております。

それではまた。




佐藤です。

明日は職場の同僚たちとの飲み会が入っています。

自分の都合で日にちを変えてもらったので、欠席するわけにはいきません。

申し訳ありませんが、明日伺うことはできません。

では、また。



そうですか。

先約が入っていたんですね。

職場内のお付き合いも大切ですものね。

あまり無理なことは言えませんね・・・

とても残念ですが、了解いたしました。

それではまた。



メールで了解したとは言ったものの、私は諦め切れずに翌日電話をしました。



ぽん「今夜の飲み会は何時ぐらいに終わるんですか?

私、待ちますよ。

佐藤さんが来てくれるまで」



佐藤「何時に終わるのかはっきりわかりませんので、

待っていただくと言われても・・・」



ぽん「普通二時間ぐらいで中締めしますよね。

何時から始まるんですか?

始まる時間がわかれば、終わる時間もだいたい見当がつきますよね。

7時から始まったとしたら9時ぐらいでしょうか?」



佐藤「いや、まだ、はっきりとは・・・」



ぽん「待ちますよ。

何時まででも。

だって、来週私が仕事を辞めたら、

もう本当に会えなくなってしまうんですよ。

限られたチャンスを逃したくありません。

どんなに遅くなってもかまいませんから来てください」



佐藤「・・・・・・」



ぽん「私、待ってますから」



佐藤「・・・・・・」



ぽん「今夜来てくれなかったら、

もう私からは一切連絡しません」



佐藤「え・・・

そんな・・・

ぽんさん、困らせないでください・・・」



ぽん「お待ちしていますからね。


それでは失礼ます」





何よ。


困ることないじゃない。


来てくれたらいいんだから。


佐藤さんたら、何をそんなに困るわけ?




その時はまだ、私は佐藤さんの真意を知らずに、必ず来てくれると信じていました。