今日の朝日新聞の記事です。

食物アレルギーを、その原因となる食物をあえて食べることで治す
という治療法が臨床研究されている、と載っていました。

牛乳と卵の食物アレルギーの患者さんが対象で行ったとのことです。

臨床研究といえば、とても聞こえはよいが、いいかえれば人体実験。

患者さんの親も、卵や牛乳が食べれないので、どうにかして治してやりたいと思うのだと思います。

私もリウマチなどの治験コーディネーターをしていたからわかりますが、

やはり患者さんはどうにかして、治りたいから、わらをつかむ思いで協力してくれます。

ほかに方法がないかのように、

牛乳や卵を食べないと栄養不足になると思い込まされているから、そうなるのだと思います。

牛乳や卵に限ったことではありませんが、牛乳や卵を食べれないことは本当にかわいそうなことなのでしょうか?

私は、牛乳や卵が現代栄養学で必要といわれて、取り続けてきましたし、
それが原因のひとつで、アトピーや白内障にもなった経験があります。

人間には牛の赤ちゃんのお乳である牛乳は必要ないはずです。

卵をとらなくても、蛋白質は豆などからもとることができます。

昔の日本人は、牛乳や卵を毎日摂っていたのでしょうか?

アトピーやアレルギーの患者さんが昔もこんなにいたのでしょうか?

そのことを考えると、やはり知らないで思い込まされていることは、とてもおそろしいです。

以前、食事にパンを食べていたときは、卵や牛乳でアレルギーが出るので、
卵や牛乳の入っていないパンを行脚していました。

でもよく考えてみると、日本人にはごはんが合います。

ごはんにすると、牛乳や卵の入っていないものを探す手間はなくなりました。

食事のベースが、洋食だから、卵や牛乳にアレルギーがあると困るのです。

昔ながらの和食にすると、そんなに卵や牛乳にアレルギーがあることを気にしなくてすむようになります。

みんな同じものを食べないといけないという給食が、
卵や牛乳にアレルギーがある子にとって負担になっているのです。

パン中心の給食からごはん中心の給食に変わっていくと、
もう少しアレルギーのある子には負担が少なくなるのではないでしょうか。

からだをつくっている食べものですから、食べれないことが問題ではないと思います。

そのひとのからだに必要ないもの、負担になるものだから、アレルギーという形で、
拒否反応を示していると思います。

それを食べ続ければ、食べれるようになるというのは、やはり納得がいきません。

鉄棒が苦手な子が鉄棒の練習をしてできるようになるのとは、わけが違うと思います。

新聞を読んで、ちょっと気になったので書きました。

この新聞を読んだ食物アレルギーの患者さんや家族が、この方法を試してみようと思う前に、

ほかにも方法があることをお伝えしたいと思う今日このごろです。