先日、朝早い飛行機に乗る必要があって
早朝5時にタクシーを呼んだ時のこと。
北米では良くあることなんだけど
タクシードライバーはインド人であることが多い。
インド人経営のタクシー会社がやたら多いから
自然とインド人が集まるのかもしれないけど
そもそもどうしてインド人ばかりが
タクシー会社を始めたかのは不明。
割と北米のどこの都市に行っても
タクシーの運転手はインド系であることが多い。
とにかく、その日のタクシー運ちゃんも
インドからの移民のおっちゃんでした。
話好きの感じの良いおっちゃんで
インドなまりはあるものの
あんまりひどくはなかったので助かった・・・。
訛りが強すぎると、そもそもの英語が怪しい私は
ほんっとに何言ってるかわからないことがあるからね
仕事?と聞かれてそうだと答えたので
こんな早朝から働きに出なければいけない私に
共感を覚えたのかもしれないけど
ノンストップで喋ってたわ
インドでは一家で一人だけが身を粉にして働いて
働く気がないグウタラな一族郎党を
養う羽目になるパターンが多くて困る
みたいなことを言ってました
働いている一人にたかって大勢が暮らすから
結局一家みんな貧困から抜け出せずに
屋根のある家に住めずに道で寝るんだ、みたいな話。
もちろん一家で働いていても
住む家を確保できない貧困地域もあるのだと思うし
これがインドの全てではないだろうけど、
インドから来たインド移民が言うことなので
想像でものを言っているわけではないとは思います。
これもインドの現実の一つなのでしょう。
でも私が一番印象に残ったのは
その後におっちゃんが言った
今の自分の暮らしのこと。
人間、働くのは大切なことだ。
そして僕はこんないい仕事に就くことができて
金持ちではなくても
屋根のある家に住んで
妻と子供が飢えることもないから
ラッキーだと。
もう一度言いますよ。
この会話がなされたのは
朝5時に空港へ向かうタクシーの中です。
早朝5時にタクシーを運転して
客を目的地に運ぶ仕事を
キツイとかシンドイとかやってられないとかではなく
彼ははっきりと
I HAVE A GOOD JOB(僕はいい仕事についている)
と言ったのです。
そしてその仕事を得たことに感謝している。
うちのクズ夫に
爪のアカを煎じて飲ませてやりたい
と思ったのは言うまでもない