押しかけ女房を家出させた男 ジョーダンに続き
これもクズ夫の友人の話。
名前をダニエルとしましょう。
ダニエルは30代なかばだけど結婚したことはない。
だけど若い頃に付き合ったガールフレンドとの間に
ハンターという子供がいる。
そのガールフレンドとはとっくに別れていて
ハンターは父母の間を行ったり来たり。
日本と違って北米では子供の養育権っていうのは
父母のどちらかが100%ということはほとんどなくて、
基本的には父母のどちらかがどんなにクズでも50/50。
平日は母のところ、週末は父のところ・・・というように、
子供の生活は父母間を行き来することが多いのよ。
問題はハンターの実の母である元ガールフレンド。
バリバリのヤク中
大麻なんてソフトなものじゃなく、
ヘロイン、コカインとかのハードなやつよ。
で、自分で使うだけじゃなく売人もやってるらしい
さすがにヤク中の売人の母親と暮らすのはまずいでしょ?
ダニエルが健全な労働者だったら簡単に
100%の親権取れるんでしょ?と思ったら大間違い。
アメリカって先に訴えたもん勝ちなのね。
この元ガールフレンド(ハンターの母親)、
ハンターの100%親権を求めてダニエルを訴えた。
別に子供を渡したくないからじゃなくて
親権を失うと子供に対して支給される政府からの補助金が
自分の口座に振り込まれなくなるから。
母親の元にいるのは身の危険があるとソーシャルワーカーが判断したため、
実生活ではハンターはダニエルと住んでいて
経済的にもダニエルが100%ハンターの面倒を見ている。
それなのに、この裁判が最終判決に至るまで
彼女が法的に親権を失うことはないらしい。
そんで補助金だけは100%母親の口座に振り込まれているらしい。
仕組みがよくわからないけど、
子供の補助金は父母に50/50で振り込まれるわけではなく
どちらかに全額振り込まれて、あとは父母間で調整して!
みたいなシステムらしい。
ヤク中の女ですからね。
もちろんこの女は補助金をダニエルに渡したりしませんよ。
ハンターの世話なんて一切しないのに、
毎月の補助金だけせしめている状況が続いている。
で、この裁判、もう2年以上もやってるの
この調子だと、裁判が終わる前にハンターが
成人(補助金が出なくなる年齢)になると思うわ。
母親の目的は子供に対して支給される補助金だけなのだから、
これって実質彼女の勝利だよね。
仮にダニエルが勝訴しても、
母親の元に行った補助金を返してもらえるわけじゃないし。
どうせクスリに使ってしまってるので、
取り返そうにも取り返せないもん。
母親がハンターに近づくのを
ソーシャルワーカーが禁止する前に訴えられちゃってるから、
ダニエルは法廷で戦わなきゃ逆に親権を失ってしまう
という、もうほんとわけわからん状況。
「先に訴えたもん勝ち」っていうのはそういう意味です。
先に裁判起こされてなかったら、
さすがに自動的にダニエルが100%の親権を得ていたと思う。
それにしても、ダニエルは高級取りでもないし、
母親が補助金を横取りしちゃってるから
金銭的に政府の補助なしに子供を育てていて
高額な弁護士費用は本当に大変だろうなと思ってたら
そこは大丈夫なんだそうです。
なぜなら、母親の元にいるとハンターに身の危険がある、と
ソーシャルワーカーに判断されている、
つまりハンターは保護される必要が有るという理由で
役所(これは私もどこの機関かまでは聞かなかったんだけど)が
無料の弁護士をつけてくれるんだそうだ(爆)
なんだそりゃ〜。
この状況ですんなりダニエルの勝訴にならんってのが意味わからん!!
だって母親が勝訴しちゃったらハンターの身が危険!!ってことが、
公的に認められてるみたいなもんでしょう、これ?
多分なんだけど、アメリカの法廷で争うのは
「どちらが合法か。法的に正しいか。」であって、
「どちらが親としてふさわしいか。」じゃないからだと思う。
法律と権利だけの争いなので、
どっちが実質子供を育てているかとは別次元の話になり
裁判は終わらない。
そしてまた、ダニエルが法廷に出頭し続けなければいけない日々が続くのです。
とっとと終わらせてやってよ、こんな不条理な裁判!