どうも、猫屋敷です。

音楽大好きで月収の1/4くらいは音楽でどうにか食いつないでます。

 

おそらく明日のロックアルバムランキング乗るでしょう僕の青春のアジカン。

個人的な予定よりはフライングでレビューしてみます。

 


 ソルファ /  ASIAN KUNG-FU GENERATION

 

 

まだ音楽バブルがギリギリ残っていた頃の2004年。

最初のソルファが発売されました。

当時はいわゆるロキノン系と呼ばれるバンドが人気を博した時代。

この「ソルファ」は60万枚を売り上げたアルバムで今では考えられない数字である。

さらにバンドブームだったあの頃、齢30近い僕も演奏したりしました。

 

そんなソルファが今年2016年リメイクとして発売されました。

にわかと言われてもいい、このアルバムが大好きだ。

 


 1. 振動覚 

 

まず最初に驚いたのはドラムの音のパンチ力。キッレッキレのハイハットと深みのあるバスドラム。そしてスコーンと抜けるスネア。

これはアルバム全曲に言えます。世の中のミキシング技術も上がりましたしね。

 

基本的なフレーズはだいたい一緒。

ただ昔よりも生々しい、昔のバージョンは良くも悪くも丁寧に演奏している印象。

サビのギターのフレーズが逆になっていたりとか間奏でわずかにシンセが入っていたりとかはあるけど大きな変化はないです。

ただこれも全部の曲に言えますがギターのステレオ感は広がっててライブっぽいです。

 


 2. リライト 

 

 

リライトって下手したらアジカンで一番有名な曲ですかね。

正直久しぶりに聴いたので鳥肌が立ちました。

これ賛否両論あって僕の友人は

「リライトだけは昔の方が良い」

って言うんですよね。

 

個人的には歌がうまくなってて好きです。昔は中々サビの音程が怪しかったのでw

 

これはリメイク箇所があって間奏のアレンジが追加されてます。

itunesを見ると昔のリライトが3:50に対し、新リライトは4:40です。

その差なんと50秒も伸びてます。

 


 3.ループ&ループ 

 

まず今回は「ループ&ループ」が3曲目です。

昔はラスト12曲目に置かれていた曲です。

最後が「海岸通り」になることでめちゃくちゃアルバムがしまってます。

でも若いころバンドマンってなかなかそういうアルバムの終わり方出来ないんですけど、ここにアジカンのメンタルの成長を感じます。

 

曲は要所要所細かいところに差はあれど元々を生かしたほぼそのままです。

 


 4.君の街まで 

 

ギターの歪みとドラムのパワー感が増して昔の繊細な感じより勢いがあります。

あとやっぱり君の街までみたいにメロディ命の楽曲では歌がうまくなることでより伝わる曲になりますね。

ラストの落ちサビ前で鳴っていたドラムが長くなっています。

 


 5.マイワールド 

 

これもギターの歪み感が強く、クリーンな感じは薄まってます。

ライブっぽさが増してる程度でアレンジに大きな差はないです。

ただゴッチの裏声が太くなったなぁって驚きはありました。

 


 6.夜の向こう 

 

細かい話になるのですがバスドラが大きくなってスネアのゴーストノート(音量小さいスネアの音)が小さくなっててノリがもっと大きくなってます。

アジカンって昔はWEEZERを意識したようなバンドでしたけど、もっとロックな熱量のあるバンドになったんだなって感じました。

 


 7.ラストシーン 

 

イントロにニカっぽいノイズが入って世界観が深まってます。

ギターのディレイの深みや空間系がめちゃくちゃ気持ちいいです。

とにかく広がっている。

 


 8.サイレン 

 

これはライブバージョンになってますね。

要所要所フレーズを省いているところがそのまま省いて収録してます。

間奏がちょっと変わってます。

 


 9.Re:Re: 

 

 

だいぶ変わってるのはこの曲じゃないでしょうか。

動画もあるので見てみてください。

元々ライブではイントロがだいぶ長くてそのライブバージョンを生かして今回再録の形です。

これも僕のitunesでみると昔が3:53、今回が5:27でだいぶ曲時間に差があります。

 


 10.24時 

 

この曲実は昔聴いてた時ピンときてなくて・・・

良い曲なんだけどあんまり刺さってなかったんですよね。

なんていうか普通だなぁっていう印象だったんですが

 

 

今作で聴いたらめちゃくちゃいい!!

メロディがめちゃくちゃ刺さるようになってます。

歌唱力って大事だって気付きます。

 


 11.真夜中と真昼の夢 

 

僕が昔のと甲乙つけがたいのがこれですね。

パワフルになってて以前の繊細さは薄れてて、この曲にパワー感いるのかなぁ?って思います。

ただ曲のクオリティ、音質ともにあがってるので、しかも空間も広くなっているので良いのは間違いないです。

 


 12.海岸通り 

 

最後に海岸通りですよ。

イントロのリードがストリングスになってて、曲中でストリングスがめっちゃ鳴ってる。

これによって臨場感とか壮大さが広がっててめちゃくちゃプロっぽい!(プロだけど)

これが入ることによって最後の曲として映える。

 

勿論昔のバージョンでも今作の曲順に出来たとは思いますが、そうだったとしてもこのアレンジでなければこの完成度にはならなかったなと思います。

 


 

このアルバムはやっぱり賛否両論あるみたいです。

でも僕としてはめちゃくちゃ良い進化を果たしたなと、手ばなしで喜んでます。

 

個人的にはクオリティが単純にあがることが正解なバンドと、そうでないバンドがいると思っています。

 

たとえばバンプなんかは藤くんの中二病な歌詞が魅力的なわけですが、そこにクオリティが足されてしまうとなんだか嘘くさくなる。だからいつまでも技術的には少し劣っていて欲しい。

 

しかしながら僕にとってアジカンってどっちかっていうとインテリジェンスなイメージのバンドです。

したがって技術、音質、クオリティの向上はやっぱりプラスなんですよね。

 

昔アジカン好きだった人、聴いてみたらいかがでしょうか。