こちらの記事で書いたようにlog4jからlogbackへの
移行は意外と簡単です
でもいくつかはまった点があったのでメモしときます

・ファイルレイアウト設定用のlogback.xmlについて

この記事で書きましたがlog4jでは普通に使えていた「(」「)」が
logbackでは特殊記号として扱われるためそのままログに
出力したい場合はエスケープが必要

・ログの出力レベルについて

log4jではログレベルには以下のものがあります
 trace
 debug
 info
 warn
 error
 fatal

一方logbackのログレベルは以下のものになります
 trace
 debug
 info
 warn
 error
 off

logbackにはfatalというログレベルがありません

jcl-over-slf4j-x.x.x.jarやlog4j-over-slf4j-x.x.x.jarを使用すると
commons-loggingやlog4jのログ系クラスと同じインタフェースの
ラッパークラスが用意されます
なので一応ログ出力用のfatalメソッドも存在しますが
logbackでログ出力する際にはerrorメソッドと
同様の振る舞いとなります

ログレベルがerrorの場合にメッセージが
errorレベルでログ出力されます

log4j.xmlと同じ感覚でlogback.xmlに
ログレベルとしてfatalを設定してしまうと
logbackのデフォルトログ出力レベルである
debugレベルでログが出力されるようになります

logbackは先ほどの6個のログレベル以外の文字列が
ログレベルに設定された場合はdebugレベルで動作します

なので、既存のアプリが
errorとfatalでログの出力を分けていた場合は
ログレベルの見直しが必要となってしまいます

ちなみにlogbackのログレベルoffは
ログ出力が一切されなくなります