前回の続きです。

過食拒食症であった私やアルコール依存症であった父というように、我が家を返りみれば家族の中にどれほど愛や感謝が足りなかったかが分かります。

それは「ありがとう」という単なる言葉の問題ではありません。

自分と周りの全ての存在に対する慈しみと感謝を持って生きているかどうかということです。

私はまだ寝たきり状態の時に瞑想を続けていく中で、両親や祖父母がどれほど過酷な時代を生きてきたかに思い至りました。

いら立ちや不満を周りから言われ見せられてきたのだろうと思います。

その負の連鎖を止めるのが前回書いた二つの瞑想です。

今は感謝しかありません。彼らは私と同じ大いなる愛であったと今は知っています。

 

さて、あらゆる依存症や人生の問題の根底には扁桃体を中心とした脳の働きがあります。

それは恐怖やいら立ち不満という感情感覚を持ち精神を不安定にします。

全ての人は長い間動物脳であった故に、恐れねば生きていけなかったからです。

ですから私たちは自ら愛や喜びという感覚の回路を作り上げねばなりません。

幸せや喜びの回路は最初からはインストールされてはいないのです。

私たちは幸せや満たされる感覚欲しさにお金や恋人や嗜好品などを追い求めます。

しかし一時の満足はあっても、元の不幸の回路に戻ってしまいます。

これが引き寄せの法則でいうところのコンフォートゾーン(潜在意識)です。

慣れ親しんだ不安な状態に居続けてしまうのです。

 

自ら幸せを感じ笑い喜ぶ回路を作り上げることが人生にとっていかに重要かが分かります。

どこかへ行ったり苦労をして何かを勝ち取らねばならない物はなく、今ここで全ての欲しい感覚を感じる練習をして回路を作り上げるだけです。

思い出すのです。小さなころに親や親戚などにおもちゃを買ってもらった時の嬉しさを。

少しのお小遣いで嬉しかったあの感覚を。

かすかな感覚を人生の中心に持ち続けることで人生が激変していきます。

私たちの発している振動が人生という映像を作っているからです。

 

幸せや成功は先にあるのではない。

毎日の一瞬一瞬を自分で幸せにしていくのです。

トイレを愛を込めて掃除する時、自分もトイレも嬉しくなって輝きます。

人生の全ての瞬間を楽しみに変える以外に愛への道はありません。

何かに楽しみや喜びを依存しているあなた、結局はそれが苦しみいら立ちになっていることを思いだしてください。

 

「歩く瞑想で自然に笑顔になる」について次回に書きます。

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