今、丁度8月8日、午後4時になる。オリンピックも観るべき日本人の競技は全て終わった。

こんなに、テレビでオリンピックを観れたことは私の現在の厳しい体調の中では奇跡に等しい。

もし、このオリンピックがなければ、進行する病魔との戦いで気力も萎え、只々閉塞された自宅の空間の中で悲しい時間を過ごすだけであったろう。残されたわずかな時間の中でこうした感動を毎日味わえることが出来た事は本当に救われた思いでしかない。

この状況下ではふるさと岩手への帰郷などもう、あり得なく、次男夫婦や可愛い孫ちゃんや姉様、懐かしい友人たちとも会えなくなってもう、2年以上の月日が流れている。

 更に東京に次いで神奈川県は新コロナの感染者数が全国で二番目になって久しい。

だから、外出もなかなか厳しい状況であり、特に人との交流が遮断された状態にある。

岩手では退職後、第二の職場となった盛岡市役所の高齢者対策の事業の仕事を3年務め、私の先輩の老人クラブや盛岡老人大学の人々と貴重な交流が出来た思い出がある。

だから、横浜に最後の引越しをして、この緑深い若葉台という環境に住んだ時、早速誘われた老人クラブに二もなく加入した。そして、首(脛骨)の大手術の直後ではあったが

すぐその役員も依頼されたので引き受け4年半も務めたのであった。

その老人クラブもこの2年近く全く、活動できなくなっている。交流を断たれた老人クラブの人達は毎日本当にさびしく、やるせない思いで暮らしている事であろうと思われる。

 しかし、有難い事に私は、この11年間に、この地で、できた友人や知人とはこんな中でも親しく交流させて頂いている事は本当にありがたい限りである。

私が始めたラージボールの会はいつも使わせてもらっている地区センターの体育館がこの新コロナのために7台あった卓球台が3台しか使えなくなり、今では抽選でやっと1台確保できる状態である。しかも、ダブルスは出来ないので(二人しか使えないので)あとの参加者は

20分おきに交代して使用するしかない。

私は今、病気の治療による副作用のため手足がしびれ、もうstickなしには歩けない状況なのでこの活動には参加できない。でも、こうして私が始めたこのラージボールの会を5~6人の友人たちが今でも続けてくれている事は只々感謝するしかない思いである。

 又、雑学サロンというやはり私が始めた会もこの厳しい環境の中で多くの人が参加して頂き7月にはなんと18名も参加して頂いたのである。

これは全て高齢者であるので、参加者がワクチンを2回接種し終わっているからとも思われるが、参加者同士の人間関係と信頼関係が完全に出来上がっている事だと信じている。

この8月29日はこの会が85回目となり、私がこのブログの事で発表することにもなっている。

私の病状を多くの人が気遣って頂いており、支えられ生かされていると只々感謝している。

さて、オリンピックの話しに戻ろう。私にとって、この二週間は夢のような時間であった。

 私のために昨日以降の感動を写真を中心に残しておきたい。

 

今日最終日、銀メルが二つ続いた。自転車オムニアムでの梶原悠美選手

(筑波大学大学院生)が最終場面での転倒があったにもかかわらず、銀メダルを獲得した。

初めて観た競技ではあったが最後まで勝負をあきらめない素晴らしい選手だと心から思った。

あの橋本聖子氏がスケートの他に自転車競技にも挑戦した事を思い出したが、なんと彼女が果たせなかった競技がこの梶原悠美選手が銀を獲得した自転車オムニアムだったのである。

 

女子バスケットの試合はアメリカに15点差で敗れはしたがこれ又素晴らしい快挙であった。

写真はこれしかネットから取れないのが残念であるが一人一人の個性と

特に3点シュートが最高の武器である事をこの目で観ることが出来て嬉しかった。

 昨日の野球のサムライジャパンの優勝は稲葉監督を男にした若きサムライたちの躍動に只々感動した。

決勝戦は横浜スタジアムで行われ台風の接近で心配されたが試合中は雨は全く降らず、午前中の女子ゴルフの雷による中断のようなこともなく最高の環境であった。

そして、午後10時のメダル授与の最後にやっと雨粒が映像に見えてきたのにはこれまた感動した。

きっとサムライジャパンのうれし涙か・・アメリカの悔し涙か・・何れにしても最高の結果だった。

MVPには山田哲人選手が選ばれ、ベスト9には右投手で山本由伸、捕手は甲斐拓也、遊撃手には坂本勇人選手が選ばれた。

昨日の試合で柳田選手が三回もあった得点チャンスに凡退した時、これが敗因にならなければと思ったが、この柳田選手がアメリカの選手の放ったセンターオーバー性の打球を

ファインプレーで好捕したことも勝利への大貢献であったと思う。

日本のメダル獲得最終数は

金メダル27個。銀メダル14個。銅メダル17個。総計58個であった。

最後にレスリングで女子が金4個、男子が1個という結果を残したことは素晴らしい。

河井梨沙子(姉)・友香子(妹)の姉妹金メダルは柔道の兄妹金メダルと同じ快挙である。

又接戦で(一点差)勝ち切った向田真優選手、男子の石黒拓斗選手の勇気にも拍手したい。

最後に50キロ級での須崎優衣選手の全試合フォール勝はこれまた凄かった。

表彰式には五輪4連覇の伊調馨さんが振袖姿でメダルを運んだのもこれまた最高だった。

 オリンピックには賛否両論があるのは前のブログでも触れたが自分にとっては残された時間の中でこの感動を観る事ができた事を只々合掌しながら、このブログを終えたい。