沖縄に住んでいた時は、誰かに悩みごとを相談したら
「なるようになるよー大丈夫う。あんまり考えるなー。」
とバンと肩を叩かれ飲みに連れて行かれるか、
あまりにもどうにもならんかったら
「あー、それは助からんさー。考えるな、忘れろ。」
と飲みに連れて行かれるパターンが多かった。
じっとりと張り付くような暑い夜の熱気と南国民の軽薄さにイラつき、スーパーの裏手でオェーっ‼︎としこたま飲まされたテキーラを吐きながら、
能天気な上っ面だけの奴らめ、どのみち考えすぎるな。ということより考えるのが面倒なんだろが、、、とうんざりしていた。
それでもまだグジグジ悩みを言おうものなら
あー、うるさい！まだ言ってるのか？なんて
言われる始末。
当時は、真剣なのにうるさいとかあ！？って、だいぶ凹んだ。
でも慣れてきたら
そうね暑いからね、仕方ないよ。と思った。
これは沖縄で人生を生きやすくする為の勉強になったことの１つだ。
そうそう、実際そんな感じがいいのかもね。
悩みとかきっと、そこそこ悩んだら忘れちゃうくらいの感じが良さそうだ。
だって意外と悩んでも悩まなくても、結果は一緒だったりする。
本能で、求めてるものは心にもうあるんだもん。
無意識にそこに向かっていくんだもん。
でもまあ一応大人なので、少しは悩む。
ことにしている。
実はわたしは今、夫婦間が以前にも増してうまくいってない。
周りの人にひとっつも理解されないのだけど、
沖縄で紆余曲折ありーので、北国に移住の際、
私たち夫婦は離婚しないが子供を育てる為だけの単なる同居人として一緒に暮らす約束で来た。
私は子供のためにできると思った。
だけど、そんな虫のいい話あるわけない。
そんなのやっぱりだめだった。
主人の中でのこの件の解釈は、今までのダメな所を直して夫婦仲を改善していくということだったらしい。
いやー、全くもって大人として正解だ。
そして主人は移住後、とても優しくなりお家のことも進んで全てやり、私にプレゼントやお手紙をくれるようになった。
なんそれ最高じゃん。と皆が羨むような人になった。
でも、それから私は彼が嫌いになった。
一緒に暮らすのが困難になった。
こういうこともあるんだな。
あんな時もこんな時も沖縄では１つも助けてくれなかったのに。
なんで今更？
って思うようになって、今の優しさは彼の自己防衛にしか感じられなくなってしまった。
きっとここで寂しいから私に目を向けるようになっただけ。と。
じゃあ、せっかく優しくしてくれる人を息をするように傷つけてしまうような毎日なら、、
私みたいなのじゃなく、もっと明るい素敵な女性となら幸せになれるんじゃないか？とか申し訳なく思う日々だ。
申し訳ない、私なんかで申し訳ない。私じゃなかったらよかったのに。
心から幸せになって欲しいんだ、でもそこに自分は必要ない気がする。
沖縄では私たち家族は小さなアパートで
あっつい！くっつくな！なんて騒ぎながらぴったりくっついて生きていた。
例え喧嘩をして顔も見たくなくても仕方ない、同じ部屋で寝なければならない。
ゴキブリが出たら、白旗をあげて降伏しなければならない。
ごめんお願い！とって！！！と。
でも今は私たちは部屋が余るほどの戸建てを借り、離れ離れで眠り、会話もない。
小さな島でみんなが知ってる〇〇家の奥さん。
という逃げ切れない肩書きから、
私のことなんか誰も知らない新しい場所で働きに出て、
飾らずに自由な自分で過ごしていたら私という個人の面白さを評価してもらえる喜びを知った。
なまじっか外の世界を知って、生きるという楽しさも味わえるようになった。
だからなのかな。
じゃあ、なにが正解だったのかな。
今、私は私という個人に対してはこれからが楽しみで、生きているのが楽しい。
ただ、妻としてはダメだ。
どれをとればよかったのだろう。
わからない。
ずっと悩んではみたけどわからない。
ただ、沖縄にいるときは早く人生が終わって欲しかった。
でも、ここでは自分を楽しませたり愛してみることにも目を向けてみたくなった。
これだけはわかる。
なにが正しいのだろう。
誰かを傷つけて自分を愛してもいいんだろうか。
でも自分として生まれてきてそのままで生きることを我慢して、カッコつけてらんないよな。
なんてのも思うんだ。
実は最近、ホントに宇宙の力とかいったらアレな人と思われそうだけど、
そういった流れで全て決まっているのだから、黙って委ねていればいい。
と思う事があった。
不思議体験だった。
目を閉じたら全てが見えたんだ。
なんかここまで書いたら、だいぶやばいヤツだなと思ったけど、そのお話はまた時期がきたらしたい。
ホントにとうとうおかしくなったかなぁ、、と心配になるような体験だった。
まあ実際おかしくなったのかもしんないけど。
でも、委ねてみるのも悪くない。
そしてただただ、ただの幸せを全力で願う。
自分にも。他人にも。
傷つけてしまった人にも。
私はずっと愛されたかった。
きっとそれは自分の中に愛がなかったからだ。
だから他所からの愛だけがひたすら欲しかった。
でも今はあるんだ。
返してくれなくていいよって愛が。
自分にも他人にも。
あーやっぱりおかしくなっちゃったみたいだ。