高田:お若いですね。失礼ですけど現在おいくつ?
西島:二人とも同い年です。今年21歳ですね。
高田:現在の『ちぐはぐ』はお互い何組目のコンビですか?
西島:二組目ですね。
梶原:同じくです。
高田:現在でコンビを結成されてからどれくらいになるのでしょうか?
西島:八ヶ月ほどです。
高田:コンビを組まれるにあたって、どちらからお誘いを?
西島:私です。
高田:では『ちぐはぐ』を組まれる前から、お二人の仲は良かった?
西島:親友です。
梶原:違います。
高田:どちらですか?
梶原:親友じゃないです。この話はこれ以上広がりません。
高田:了解いたしました。やはり西島さんからご覧になって、梶原さんとだったら一緒にやっていけるように思われたんですか?
梶原:この際だから正直にいいなよ。
西島:正直に?
梶原:照れくさいだろうけどさ。
西島:特に魅力は感じなかったですね。
梶原:そうじゃなくて、なんかあるでしょ? 照れてんじゃねーよ。
西島:しいていうなら前の相方がポンコツすぎてそれに比べれば若干マシです。
梶原:前の相方ディスんなよ。
高田:一度前のコンビを解散されているというわけですが、次組むときも女性とコンビを組みたいというのはありましたか?
梶原:元々、私は男の人とコンビを組みたくて大阪NSCに入ったんですけど、まあポンコツとしか巡り合えなくて。
西島:すごかったよな。
梶原:一人コンビを組みかけた男芸人がいたんですけど、いきなり「俺フランス行くから。お前は日本で待ってろ」って言い出して、本当にフランスに行ってしまったんです。まるで彼女に言い放つがごとく。
高田:その方とお付き合いされていたとかは?
梶原:ないないない。絶対ないです。
西島:元々『ちぐはぐ』自体も『お互い良い相方が見つかったら、そっちに行ってもいい』という条件で始めたんです。
梶原:そしたらね。結ばれちゃったんだよね。私たち。
西島:きしょっ。
梶原:きしょくねーよ。
西島:傍から見てて「仲良いね」とはよく言われます。二人でよく寿司を食いに行きます。
高田:服を買いに行ったりとかは?
西島:それはしません。
梶原:お金がないよね。
西島:トイザらスにはよく行きます。
高田:お互いの第一印象を教えて下さい。
梶原:大嫌いでした。
高田:理由をお聞きしてもよろしいですか?
梶原:最初NSCに入ると、女性だけのクラスになるんですけど、西島さんは、その中でもイケてるグループに属していたというか、同期の女性からの人気はあったんです。
高田:なのにどうしてお嫌いに?
梶原:私はただ一人見抜いていたんですよ。「こいつ性格がクソ悪いぞ」って。
西島:(笑)。
梶原:今は改善されましたけど、目が死んでいたんですよ。
西島:それはよく言われてきましたね(笑)。
高田:反対に西島さんからご覧になった梶原さんというのは?
西島:梶原さんは小柄なんで「かわいい。ちょこちょこしてるぅ」って言われやすいんですけど、私は内心「ちゃんと梶原の顔面を至近距離で見てから言えよ!」って思っていました。
高田:お互いあまり快く思われていなかったと。
西島:そうですね。
高田:コンビとしての方向性はすぐに一致しましたか?
西島:私たち今、舞台で自由なことをやっているんですけど、元々は正統派の漫才をやりたかったんです。
高田:それは意外ですね。
梶原:お名前出すのも気が引けるんですけど、中川家さんとかの漫才に憧れていました。
高田:王道漫才に挑戦は?
西島:三日ほどやってみたんですけど、もう目も当てられない出来でして。
梶原:クソ下手だったよね?
西島:うん。中二男子がやる感じだったね。
高田:実際、オーソドックスな漫才はできないとお気づきになって、今のような漫才に変化させた?
西島:はい。開き直りました。まず自分たちが楽しいことをやろうと。
高田:お二人は大阪NSCの34期にあたるわけですよね?
西島:そうです。
高田:34期の方は、型破りというか破天荒なネタをやられる方が多いという噂を耳にしましたが。
西島:それはあるかもしれません。なかなかに奇人変人揃いです(笑)。
高田:同期の方に対する思いというのは?
西島:強烈なライバル意識というのはそんなにないです。負けたりしたらやっぱり悔しいですけど、ギスギスしたくないなというのがあります。
高田:34期でキタイ花んに出られたのはお二人が最初ですよね?
西島:そのようですね。
梶原:それ自体は嬉しいんですけど、複雑な気持ちもありました。
高田:というのは?
梶原:「よりによって34期でキタイ花んに最初に出たのがお前らかよ!」っていうのを思われているじゃねーかっていうのがあるんです。まあ被害妄想なんですけど。
(後編 へ続きます)