高田:アキラさんは、改名されましたよね。現在のお名前の前は『たたみおばけ』として活動されていたわけですが、まずその辺りからお伺いしたいんですけど。
アキラ:笑い飯さんのイベントに出させていただいたんですけど、その時に哲夫さんから「たたみおばけ」っていう名前は、今後やっていく上で邪魔になるんじゃないかというアドバイスをいただいたんです。考えてみれば僕は『たたみ』でもないですし、ましてや『おばけ』でもないわけですから(笑)。
高田:そもそも『たたみおばけ』というお名前が生まれたんでしょう?
アキラ:僕はずっと畳の部屋に住んでいるんです。住んでいるアパートがよくオバケの出る所だったので、モンスターエンジンの大林さんが「お前、たたみおばけやないか!」って言わはったんですよ。そのフレーズが面白いなと思ったので、そのまま芸名に使わせていただきました。
高田:たたみおばけさんとしては、どれくらい活動されていたんですか?
アキラ:一年くらいですね。
高田:改名されるに当たって、『たたみおばけ』というお名前に別れを告げる寂しさはなかったですか?
アキラ:ありましたね。やっぱり一年以上、苦楽を共にした名前ですから。あと、周りの芸人連中から「なんで変えるねん」とか「たたみおばけでよかったやないか」とか、そんな意見もありました。
高田:『アキラ』というお名前は?
アキラ:これは本名なんです。
高田:今、おいくつですか?
アキラ:28歳です。
高田:アキラさんはNSCに行かれていますか?
アキラ:はい。23歳の時に入学しました。29期になります。
高田:NSCに入ろうと決意されたきっかけを教えて下さい。
アキラ:その前は何をしようかなと模索していましたね。とりあえず一人暮らししようかなと思ってお金ためようと思って工場に就職したんです。そこで同い年の同僚から「自分、面白いから芸人になったらええねん」って言われまして、じゃあNSCにでも行ってみようかという、最初のきっかけはそんなんでしたね。
高田:割と軽い感じで、やってみようかと?
アキラ:そうですね。
高田:昔から周りの人間から面白いと言われることが多かったんですか?
アキラ:直接そういう風に言われたのは、さっきの同僚が初めてでしたね。
高田:実際に入ってみられてからというのはどうでしたか?
アキラ:みんな、しっかりネタを考えてやってたので感心しましたね。
高田:最初からずっとピンだったんでしょうか?
アキラ:初めはコンビだったんですよ。その時は漫才をやっていたんですけど、解散しまして、そこからはずっとピンで活動しています。
高田:ピンになってからは特に戸惑いとかはなかったですか?
アキラ:最初はやっぱり勝手がわからないので、先輩や同期に相談しながらやっていましたね。
高田:仲良くされてる芸人さんを教えて下さい。
アキラ:同居している人たちなんですけど、にほんしゅの北井さんとヘンダーソンの子安ですね。
高田:三人暮らしはどうですか?
アキラ:楽しいですよ。寝る時間が全員、朝方なんですけど、寝る前一緒にお酒飲んだりしています。
高田:芸人になりたいとおっしゃった時に、ご両親はどのような反応を取られていましたか?
アキラ:最初はなんやそれって感じで笑っていたんですけど、段々と応援してくれるようになりましたね。
高田:ご家族がアキラさんの出ている舞台を見に来られるということは?
アキラ:たまにありますね。
高田:お笑い番組は小さい頃からご覧になっていましたか?
アキラ:全く見ていなかったんで、その辺りの知識はないんですよ。
高田:人前で何かをやられるということに関してはどうでしたか?
アキラ:割と好きな方でしたね。子供の時に、人前で劇とかをする機会があったんですよ。僕、脇役なのにいらんことして主役より目立ったりしてました(笑)。
高田:でもそんなことしたら怒られるでしょ?
アキラ:その時は結構、笑ってもらえたので大丈夫でしたね。ラッキーでした(笑)。
高田:学生時代はクラスでどんな存在でした?
アキラ:こう見えて結構やんちゃなグループにいたんですよ。
高田:意外ですね。
アキラ:小学校は普通のところだったんですけど、中学、高校はかなり悪いところでしたね。
高田:アキラさんご自身も悪いことをされたりとか?
アキラ:僕は仲間が悪いことしているのを、横で眺めているタイプでしたね。
高田:では仲間が補導されたりとかは?
アキラ:多々ありましたね。
高田:その学校というのは、かなり悪かったんですね。
アキラ:まあ犯罪は一通り眺めてきたかなという感じですね。
高田:犯罪って眺めるもんじゃないですよね?
アキラ:僕も眺めようとは思っていなかったんですけど、あまりに頻繁に事件が起こるので眺めざるを得なかったんですよ。
高田:そこに巻き込まれるということは全くなかったんですか?
アキラ:殴られたりとかいうことはありましたね。