高田:ツジさんがご覧になって、セクシーと感じる芸人さんはいらっしゃいますか?
ツジ:芸人さんは基本的にみんなセクシーよ。
高田:中でもこの人は特に魅力的という方は?
ツジ:シルク姉さんよね。あの方は憧れちゃうわ。あそこまで脱がれると、私はすることがなくなっちゃうんだけど(笑)。
高田:全ての芸能人の中でも、やっぱりシルクさんが一番?
ツジ:最強よね。あそこまでいったら、もう戦士よ。ファイターなのよ。
高田:仲の良い芸人さんを教えてください。
ツジ:同期はみんな仲いいわよ。キタイ花んに出ているメンバーだったら、Dr.
ハインリッヒ
、パニーニ。それに大嫌いなんだけど、いがわゆり蚊
とか。それ以外だと、私を襲った諸見里のいるハムとか、ソーセージ、GAG少年楽団、ビーフケーキとかも仲がいいわ。
高田:今やっていて一番楽しいことは何ですか?
ツジ:一周回ってなんだけど、またAVにはまってるわね。
高田:一周したんですか?
ツジ:一周しちゃったのよ。この前のことなんだけど、風邪をひいちゃってね。バイトにも行けなくてインディーズライブにも出られないっていう時があったの。家から出られないので、どうしようと思ってたら、ふと家にあるAVが目に留まったのね。それで見てみたんだけど、やっぱり面白いのよ。そこから夢中でまた見てるわね。自分の中でブームが再燃したのよ。
高田:それは第何次ブームですか?
ツジ:第三次ね。
高田:大惨事?
ツジ:違うわよ。ちゃんと聞きなさい。第三次。数字の三よ。
高田:失礼しました。三回目が来たんですね。
ツジ:だからこの燃え上がりを大事にしたいわね。
高田:第三次ブームの前は、何かそういったことってありましたか?
ツジ:その前は官能小説に凝っていたわ。
高田:なるほど。ご自宅に置かれていたAVを見て、第三次ブームが来たとおっしゃっていましたけど、AVはたくさんお持ちなんでしょうか?
ツジ:あまり持ってないわ。どちらかというと、レンタル派なのよ。物が増えると大変なんで、借りるようにしてるわ。
高田:最初に見たAVって覚えてらっしゃいますか?
ツジ:あれは中学生の頃ね。兄が持っていたやつだったわ。その頃、見たので印象に残っているのが女忍者のAVなの。
高田:くのいちもの?
ツジ:そうよ。女忍者が敵に捕まっていろいろされちゃうのよ。あれは興奮したわ。
高田:SMや拷問、強姦、痴漢とかそういったジャンルのAVがありますけど、ああいうのって女性視点でご覧になると気分が悪くなったりというのはないですか?
ツジ:そこは女優さんの演技だと思うの。私は若い娘の出てくるAVってあまり見ないの。どちらかといえば三十歳より上の方が出てらっしゃる作品を見るので、その辺りだと女優さんが“演技で嫌がっている”というのがわかるので、安心して見られるわね。
高田:全ては演技次第だと?
ツジ:そうね。若くて演技が下手な子だと、『借金があるから騙されて、本当にひどいことをされているんじゃない?』って、心配になることもあるわね。
高田:AVっていうのはファンタジーだと思うんですよね。男性の願望を極端に具現化している世界ですから。そこを履き違えてしまうと、AVが基準になってしまって、いざそういうことをするという時に、女性に対して失礼なことをしてしまったりするんじゃないでしょうか?
ツジ:そうね。ほとんどの男性は間違っているわね。
高田:ほとんどはダメですか?
ツジ:激しくすればいいというもんじゃないのよ。そこをわかっていただきたいわ。そういえばお付き合いしそうになったインド人の彼なんかは、物凄くゆっくりと動いてたわよ。
高田:それが嫌ではなかった?
ツジ:むしろゆっくりの方がっ……、ていうのもあったわね。
高田:ポリネシア地方で伝承されてきたという『ポリネシアン・セックス』というのがあるそうですね。結合してから三十分は動かずに、相手を抱きしめたり愛撫したりするやり方らしいんですけど。
ツジ:ちょっと待って。それは私、嫌だわ!
高田:お気にめさない?
ツジ:何でも程度問題よ。全く動かないのは、ご勘弁願いたいわね。そこに何か可能性を見出せる気もしないし、ゆっくりでもいいんで少しは動いて欲しいわ。
高田:AVに話を戻しますけど、『くのいちもの』以外で印象に残っている作品はありましたか?
ツジ:その後に『人種』というAVを見たんだけど、これが強烈だったわ。
高田:どういった内容なんでしょう?
ツジ:世界各国の人たちが、くんずほぐれつになってやっちゃうのよ。これを見てから、『世界各国のあえぎ声』をやってみようかと思うようになったの。だから私にとってはバイブル的AVと言えるわね。
高田:現代の日本男性というのは、不況も相まってお疲れ気味だと思うんですよ。そういう方たちに、励ましのメッセージをお願い致します。
ツジ:そういう方たちは、今夜にでも私のおうちに来てちょうだい。でもそれはやめておいた方がいいかも……。
高田:どうしてですか?
ツジ:逆に疲れさせちゃうかもしれないじゃない。あっ、でも大丈夫よ。ツジカオルコ特製の精力ドリンクを作って差し上げるんで、ぜひいらして欲しいわね。なんなら私から出向いてもいいくらいよ。
高田:元気にしてあげたいと?
ツジ:そうよ。お金は発生してしまうけどね。
高田:無料じゃないんですか?
ツジ:当たり前よ! ボランティアでは行かないわ。
高田:では最後に、ツジさんご自身の今後の目標をお願いします。
ツジ:今の経験人数が五桁なんで、来年にはそれを六桁にすることね。手始めにあなたから、いただこうかしら。
高田:すいません。終電があるので、僕はこの辺りで……。
ツジ:あら残念ね。またいつでもいらっしゃい。
インタビュー・文 高田豪