オトシブミ | 久蔵

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落語と歴史のブログ

キラキラネームや寿限無とかとは対極と言うのが相応しい落とし文(オトシブミ)という命名

 

これほど衝撃的な菓名は今のところ他に知らない、奇異な命名ブームは平成以降に始まった訳ではなく

鎌倉時代の頃からずーっとあるという、もっと前には馬子や妹子もいたし太子もいた

 

洋菓子は見た目や素材や人名からという分かりやすいカタカナ・表音文字の命名が多い

 

さらに私のような層を対象とはしていないようでトキメキは薄れてしまった、禁煙に続き禁酒が流行る中、世界規模の市場を考えると勿体無い

 

ケーキやクッキーという洋菓子はオッさんやジジィを惹きつける要素はあまり無い、菓子をあまり食べない習慣の現代のターゲット

 

海外出張の土産菓子は未だ歯が痛いほど甘かったり、食感が馴染まない、私は苦手

 

 

たまにしか回ってこなくなった国内の普通のが高級かつ安心に感じる、そして旨い

 

和菓子は表意漢字が多い故に分かりにくい、自然・季節・詩歌が命名由来となっているようで

 

茶を引き立てるために存在し出ばっていない、抹茶も和菓子も老若男女向けで苦くも甘過ぎもせず油脂原料も使っていない

 

さまざまな落とし文


和菓子の発祥はむしろ老男の老男による老男のための茶の湯の口直しだったわけだから雰囲気は渋い

 

落とし文という菓子は、命名要素を全て兼ね備え、どうしてこれがオトシブミなの?と謎解きになる

 

旨い、を満たしているので菓名由来を謎解く必要もないけれど、命名の由来は幾つもありあらゆる世代に通じる

 

さまざまな落とさないオトシブミ

 

キラキラネームとの違いは流行り廃りがなく、十年後・二十年後も百年以上も前から百年後もあらゆる世代に通用するということだろうか