わかってきたこと | 久蔵

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落語と歴史のブログ

江戸時代を誤解していた、落語という言葉を誤解していた

 

 

落語の歴史は400年と言われている
発祥期⇨元禄化政期⇨明治から昭和初期⇨戦後70年

笑点は50周年、落語の歴史が少しずつ分かり始めてきた


江戸言葉のチャキチャキの江戸っ子ってのは頻出するが希少、親子三代江戸っ子は今も昔もほとんどいない

落語で江戸の文化がわかるわけでもない、と噺家さんが言うと説得力がある

 


与太郎はバカにされているが有能な職人さんが多い、いい奥さんや子供もいたりして長屋の皆に愛されキャラ

職人の皆が皆、棟梁を目指しているわけではない、むしろ目指してはいないのでは、武士も浪人になれば浪人を全うし日々巡航、運は天に任す噺が多い

江戸っ子は宵越しの金は持たない、あきんどは金に執着という噺は多い、職業選択の自由はやはりなさそう

 

 

日本史で知る武家政治の武勇伝噺はあまりないが武士道のような噺はある、江戸湾の佃島は人足寄せ場があった大岡裁きの頃から埋立地だったよう

落語は文化芸能かも知れないが、江戸や上方で語られていた日常茶飯事の噺で文化的な内容ではなさそう




髷は当時カッコイイ髪型だったらしい、本気でそう想っていたらしい

近代に入り髷を切ってざんぎりにし、やがて一般人までもがネクタイを首にしめるような当時理解しがたい格好になった

近年、髪を結っている一般男子も増えネクタイも外し始めた、舞台の噺家さんの着物姿はカッコイイ



若手の二ツ目さんたち

 

江戸っ子のべらんめぇ口調に違和感を感じ始めてきた、江戸はそんな人ばかりじゃなかっただろうから

抑揚のある口調で英語を話す現代の日本人にも違和感がある、無表情でドイツ語やロシア語を話す姿の方が日本人らしく観える



江戸っ子は英語でコミュニケーションが取れそうな雰囲気、なにわっ子はフランス語を話してるようだ、という例えもあるらしい

落語と言いながらサゲで笑える噺ばかりではない