改めて山川詳説日本史B | 久蔵

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落語と歴史のブログ

私の知っていた内容との違いが少しずつ分かってきた、うん十数年前から内容が激しく変わった教科書は理科だという、科学の進歩を考えれば理解できる、変化が乏しいのは数学だという、これも理解できる

日本史は今世紀、近年発見された史跡や文献から書き変わった、有名な肖像画は実は違う似絵だったとか


歴史は勝者の記録であるが、明治以降は戦後の日本の勝者が記録していることがわかった

 

近現代史はこれからまだ書き変わるんだとも理解できる、教科書の変遷で現代日本の勝者の変遷もわかる

満州事変からの日中戦争と英米との大東亜戦争の史実は日本が完全独立しない限り真実が記録される事はないのかも知れない

歴史物の小説や映画やドラマは娯楽でありフィクション、脚色意図が少しずつわかり始めてきた

 

 

縄文弥生~古墳ヤマト~奈良平安~鎌倉室町~戦国江戸~幕末明治~大正昭和~戦後現代

 

日本列島の政治経済文化二千年の物語、十代の現役時代には一年で学習する内容を時代や分野を隅々までまんべんなく納得するまで

 



高校日本史の教科書は厚くたくさん書かれているが、日本史実のほんの一部の出来事でしかない

納得感がないのが幕末以降の近代史、古代~近世までの変化に比べ教科書自体の記述に違和感がある

忘れることも間違うこともたくさんあるが、日本史検定二級をクリアしたので、次は一級にチャレンジ

京大坂江戸や薩長土肥以外の北海道や沖縄、東北・関東甲信越の人にとってはいったいどこの国の歴史なのかと想いたくなる日本近代史の教科書の記述

太平洋戦史には疑義や謎が多い、意図的な内外の圧力もあるのだろうか

 

戦後から昭和の義務教育を受けた日本人の常識が相当古くなっている、社会人にもベストセラーとなっているという山川教科書、世界史も

 

 

終戦直後の日本の屈辱は後世の日本による名誉回復を十分果たされないまま現在に至り、当時を知る日本人が少なくなりつつある

日本軍も日本国民も日本の将来のために全力を尽くし切ったはずなのに、後の日本は近代自虐史観の風潮が未だにある

国家総動員ファシズムとならざるを得なかったのは反省の余地はあるのかも知れない

いつの時代も主流と反主流は拮抗しながら第三勢力も加わり高めあった日本の歴史に、この瞬間だけ一丸となってしまった

海軍と陸軍、陸軍も皇道派と統制派、古くは公家と武家、平家と源氏、南朝と北朝、西軍と東軍、薩摩と長州、野党と与党、与党内派閥・・・

一丸となったのは戦前のほんの数年くらいだったから日本のDNAにかつてない異変があった

国内に敵対するライバルが複数あるほど政治も経済も長期安定してきた、一党独裁などかつてなく一丸とは中枢を叩かれたら崩壊終了する

一枚岩でないからこそ敵は混乱する、仮想敵がいるのだから、その敵を倒すのが目的で日本陸軍と日本海軍が対戦することは決してない

複数勢力があればモグラ叩きになる、幕末はモグラ叩きだったから大陸の清の二の舞にはならなかった

薩長や公武が対立していたからこそ欧米列強は一撃できなかった、統合勢力の活躍で平和だった近世が終わり試練の近代が始まった

太平洋戦争の大日本帝国は英米主力の一部を一撃講和するチャンスを全滅直前の最後まで狙ったのだという

日本の歴史が長く続いているのは一色に染まらずリスク分散されバランスが保たれていたからにほかならない

 



一神教ではない八百万の神々がいて、仏教も儒教もキリスト教もあらゆる文化を取り入れ様々な意見を尊重しバラバラでありながら調和を保ってきた

戦後急増した社会共産の自虐的日本のピークは過ぎ再び日本は一つ、などというファシズムの過ちは犯さないように

戦後封印されていた昭和初期の日本地図
最大、地球の表面積の約四分の一を占めたという大日本帝国は大英帝国に並んだ


大正から昭和初期にかけてのかつてあらゆる分野で世界トップクラスを維持したバランス感覚のある日本にまたなるだろうか