ねじリズム第十回公演「十戒」もお陰様で全公演無事に終了いたしました。
御来場くださった方々、遠くから応援してくださった方々、誠にありがとうございました。
七年前に石川と立ち揚げたねじリズムも、今作にて本公演十回目、番外公演も含めると十六回目となりました。
その間には、あんな事やこんな事があって、今作ではメンバー五人のうち三人が出演出来ない事態となり、原点回帰というか、ふたりで稽古場にこもって書き上げました。
客演の方々に台本を渡した時に、ふたりで書いた物には思えない、一人が書いた作品のようだ。と言ってもらえた時は少し嬉しかった。
劇中の台詞で好きなものに、「友達を殺してまで演劇をやりたがる、駄作中毒患者のなれの果てだ」というのがあって、架空の劇団「オモシロズ」の劇団員たちは、家族や友人を犠牲にまでして公演を打とうとする。その原動力って何なの?何の為に演劇やってんの?が今回のテーマだったような気がする。てな事を今回実家のアパートの一室から劇場に通いながら、ふと思ったり。その部屋には普段劇団の物を置かせて貰ってて、これまた劇中の台詞にある「家族に疎まれて、なんもかも犠牲にして〜それでも辞められないんだよな。宗教よりタチ悪いぜ」て、ウチの親は客席でどんな気分で聞いてたんだろうと思った(笑)
「オモシロズ」てひどい劇団名も、昔のスカバンド「スペシャルズ」みたいで段々格好良く思えて、自分ももしかしたら駄作中毒患者の一人なんじゃないかと不安になったり。
出演シーンわずか二秒というのにも拘らず、そんな作品に華を添えてくれたゲストの方々、βさん、三宅祐輔さん、中島桃果子さん、前田晃男さん、本当にありがとうございます。皆さま素敵で壮絶な「ズコ死」でした。
そして今回ねじリズムのメンバー以上に、劇団員?として我々の無理難題に、舞台上での演技と、演技をしながらの音響、照明オペにて応えてくれた、客演の皆さまには感謝しかありません。役者自らの音響、照明オペも今作でひとつの答えを見つけた気がします。
そして、そんな我々を支えてくれたスタッフの皆さま、お手伝いしてくださった方々に感謝します。今作が劇団の物語だったせいもあってか、家族のように和気あいあいと接して頂きました。
最後に、御来場くださった方々、御来場叶わず遠くから応援してくださった方々、改めまして本当にありがとうございました。全ての方々のお陰でねじリズム「十戒」を終える事が出来ました。また劇場で笑顔で皆様にお会いできる日を、心より楽しみにしております。
ねじリズム主宰鈴木祥二郎