夜が毛糸の帽子からはみ出して
短く刻んだ夕焼けは
マッチ箱の隅で
おどけてみせてくれました

あの日の残りの波音が
パンパカパンと飛び立って
ナショナルキッドの
赤い血に
ピースの缶詰あげました

目敏く霞んだ朝焼けは
片足引きずる電柱に
スルスル登って
飛び降りた

ご来場ありがとうございました。