■擬人化もの!「怪獣娘(黒)ウルトラ怪獣擬人化計画」の感想。
怪獣娘(黒)ウルトラ怪獣擬人化計画
を観てきました。
公式サイト:kaiju-gk.jp/anime/black/
TVアニメがすでに2シーズン分制作されている、ウルトラマンシリーズに出てくる怪獣を可愛い女の子にするシリーズ、「怪獣娘」。そんな怪獣娘の新作OVAが劇場上映されました。
今作ではブラック指令、ペガッサ星人、シルバーブルーメ、、ノーバといったマニアックな怪獣・・・というか怪獣感薄めのキャラクターたちがメインで登場します。美少女化してるので逆に他の怪獣娘とのトーンは一致しているのが変な話ですが。 メディアミックス展開のそれぞれの世界観が錯綜したシリーズということもあってか、TVアニメシリーズの設定は踏襲しているものの、他メディアの設定も混在した一作になっているようです。
脚本を務めるのは「キュウレンジャーTHEMOVIE」の下山健人さん。ここんところも特撮感。
本作を観てきた感想をざっくり一言でいうと
想定内のOVA
でした。
身も蓋もない感想ですいません。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
■やはりOVAと劇場版には大きな差がある・・・!?
今年の後半はOVAやTVアニメ・・・それと劇場版の境界線を考えさせられる作品がいくつか登場しましたが、本作はまさに決定的にOVAは劇場版と違うものだなと感じさせる一作でした。
キャラクターも可愛いし、ギャグも面白いなどしっかりポジティブな面を受け取ることができた作品だったのですが、OVAと謳っている通り20分程のエピソードを3連続で流す形態だったり、物語のスケール感はかなり小規模だったり。私が劇場版として求めている域にまでは及んでこない作品だったのは否めません。私のIPへの愛も乏しいせいか、物足りない気持ちも強まってきて、物語の中盤ですでに結構観賞を続けることのつらさを感じたりもしてます。
60分で辛さを感じたので、「フリクリ」の異様さを改めて痛感します。
効果音が特撮準拠だったり、私もちょっとだけ知識があるので怪獣たちが変わった形で活躍している姿に面白味は感じたのですが、夢中になるほどではなかったのも惜しいです。作品の魅力は感じられたので、最低限のラインは越えているのかもしれませんが、せっかくなんだからもう一ライン越えてくれるような傑作が観たかったです。
■チームアップ物としての魅力!
具体的な内容にももうちょっと踏み込んでおくと、チームアップ物として魅力を感じる作品ではありました
へっぽこチームの地球征服物ということで「ケロロ軍曹」を思い出したり、新人加入のチームアップ物で「ペンギンズ」を思い出したりと、ウルトラ怪獣作品の域を超えたジャンル作品の一つとして成立している所は本シリーズの広がりの可能性を感じる部分でした。
へっぽこリーダーなブラック指令、クールなノーバ、ムードメーカーのシルバーブルーメ、そして主人公のペガッサ星人ことサツキちゃんは健気で内気なわりに、場合によってはぐいぐい来る女の子だったりと、それぞれのメンバーの個性がしっかり発揮されていて、その掛け合いがしっかり楽しかったです。
普通に大人から子供まで楽しめる内容だとも思うので、逆に、美少女のみてくれや、性的な描写が入るところなんかもノイズにも感じられてしまったのは、「続終物語」同様の部分。
オタクものの難しいところです。
変身バンクも用意されていたのですが、あんまり可愛い衣装じゃないのは怪獣であるが故の悲しい性か。
もし、可能であればこのメンバーでの長編物が登場してくれれば結構観たいとは思いました。
そう思わせてくれただけでも、このサイズ感の作品としては十分成功作品なのかもしれません。
どれぐらいの人気のあるシリーズなのかまだ全然見えてないのですが、今後の活躍をささやかに期待しております。
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公式のファンブックも出ております。
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女子高生怪獣のカードスリーブ。やるか、ポケカ!
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