「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」の感想。映像“は”すごいけど問題

何の気なしにIMAXで観てきたのですが、どっちでもよかった気も・・・。

ファンタスティック・ビーストと

黒い魔法使いの誕生

を観てきました。

ハリーポッターユニバースの「ファンタスティック・ビースト」シリーズ最新作にして第2弾。

「1」でサプライズ登場したグリンデルバルトことジョニー・デップが本格参戦となります。

本作を観てきた感想をざっくり一言で言わせてもらうと・・・

画はすごい

という身も蓋もない感想になってしまい恐縮です・・・。

もうちょっと詳しい感想を書いていきます。

圧倒的な映像美で魅せる不思議世界＆珍獣・奇獣たちは見惚れる瞬間が多々あって、本作に期待する要素をしっかり押さえてくれていたのが最高でした。ファンタジー映画の最高峰シリーズの名にふさわしいクオリティを見せつけてくれる一作でした。

中盤、パリの町を黒いカーテンが覆うような映像が用意されているのですが、そのシーンの美しさと不気味さを兼ね備えたアイディアの妙には、感動しました。

今回のメインクリーチャーでもある騶虞（すうぐ）ことズーウーさん。

そしてなんといっても動物たちの見た目が超よくできている！

複雑な物語を忘れさせてくれる不気味さと愛らしさを兼ね備えていて素敵❤️。

日本ではコインケースになった二フラーさんも前作に引き続き活躍したり、鬼太郎ライクなカラーリングが伏線だったのかと思わせる“とある”日本妖怪まで登場と、サービス満点です。

鬼太郎ライクなニュートさん。

一方で問題はストーリー。

前作を観ていないとさっぱりな一見さんお断りっぷりはハリーポッターシリーズ譲りだなぁと思いつつ、まだ「2」の時点でこんな複雑になってしまうのだなぁ・・・と思うと、若干先行きが不安になります。

ティナが前より可愛く見えたのは髪型のせいなのかな。

そしてそれを置いておいても話運びは結構微妙！

ハンドル捌きが結構荒くて、前述の映像美でごまかすことでなんとかギリギリ一本の映画として体を成した様相。

中でも一番の犠牲者はヒロインの一人でもあるクイニ―さん。

この人ね。

今作では驚きの展開の一つを担うキャラクターではあるのですが、シーンごとにいろんな事件が起こりすぎて、情緒不安定ぶりは不自然な域に及んでしまっている具合です。そのせいで、肝心の驚きの展開を迎えるシーンでの最終的にジェイコブから放たれる“ある一言”が、別の意味で刺さる事態になってしまっていました。

試行錯誤した結果なのだとは思いますが、あまり褒められた出来ではないなぁと思ってしまったり。

こういう難解さが、中国で公開初週に「ヴェノム」に負けてしまったことに表れてるんじゃないでしょうか。

前作を観たときに比べるとキャラクターやシリーズ自体に愛着は沸いてきたのですが、ちょっと先行きが不安になる状態なのは確か。

このままいくと映像美だけを期待する形になりそうなので、そのあたりを補完してくれる次回作になってくれることを祈ります。

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