最近成都市の町中の大型デパートIFSに書店がオープンしました。
日本ではなかなか見られない洋書がたくさんあって
非常に興味深かったです。
ただ、翻訳された物はいっぱいあるのですが
やはり流石に日本で売ってるままの日本語の本は置いていないです。
ここ中国にて生活しているとなかなか欲しいのに手に入らない物が
“本”です。
結局日本から持ってきた本を繰り返して読む日々。
本が溜まりやすい癖は前々からどうにかしたかったので
それはそれで良い生活環境に身を置いているとも言えます。
読書の秋とも言いますので私のオススメの本を一冊と
とあるポスターをひとつ紹介します。
映画ジャーナリスト・斉藤守彦さんの
『アニメ映画ヒットの法則』。
アニメ映画の“興行”の視点から古今東西の作品達を
取り上げていった一冊です。
「宇宙戦艦ヤマト」から「時をかける少女」、「プリキュア」まで
本当にいろんな種類の作品の興行の世界が垣間みれて
製作面とは違った視点でアニメ映画を楽しむことができる一冊です。
で、その中のエピソードのひとつに出てくるのが
このポスター。
＜素晴らしきかなアニメ映画アートワーク12＞
「AKIRA」ポスター（1988）
ジャパニメーションの代表作のひとつとしても名高い
「AKIRA」の興行についても、本では触れています。
「AKIRA」の完成までには紆余曲折あったようで、
このポスターのデザインについても当時の東宝の上司に
「客に背を向けるとは何事だ」
と叱られるというエピソードが紹介されています。
今となっては海外のテンプレポスターの一つにも数えられる、
“ヒーローの背中ポスター”ですが
時代が違えば、そんな認識すら上の人間もないと思うと
『評価なんてのは時代次第』ってのは確かなことです。
（RHYMESTERも言ってたよ。）
このポスター、かっこいいです。
男は背中で語る・・・うん、間違いない。
アニメとしても前衛的な作品だった「AKIRA」ですが
ポスターでも前衛的だったんだな、ということを知りました。
いろいろ得られる知識も多いので、
この一冊、おすすめでございます。
「AKIRA」の方も、見ていない人は
日本人としてマストチェック作品だと思うので見ておきましょう。
とてもおもしろいですヨ。
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