最近はよく昔のことを思い出す。。。
なぜなら・・・毎日暇だから・・・
日々、単調でアクションがないから・・・
思い出してはそれを頭の中で文章化する。。。
それが私にとっての脳のトレーニング
広島に『流川』という繁華街がある。。。
東京でいうなら歌舞伎町のような街。。。
行ったことはないけど、きっと歌舞伎町の1/10くらいの
規模かもしれない『流川』。。。
お姉ちゃんのお店や、バー、クラブ、居酒屋・・・
キャッチのお兄さんやお姉ちゃん、流しの歌い家、
酔っ払いや、ヤクザが闊歩する街・・・
夜に目覚めるこの街が私は大好きだった。。。
私がこの街に足を踏み入れたのは19歳の時。。。
当時は「水商」をやっている気分だったけど・・・
今考えるとあれは何だったのか?・・・
水商には変わりないけど、ホステスレベルではなく、
キャバクラでもなく、スタンドとも違うような・・・
ママは『よりこさん』と呼ばれていて、自称23歳の清楚そうな女性だった。
細身のジーンズに白いシャツ、襟を立てて
エルメスのバーキンをいつも持ち歩いていた。
『よりこさん』がジーンズなので、もちろん私たちも服装は
自由だった。
未成年云々に関わらず、女の子はお酒を飲まない、
お客さんとは個人的に付き合わない、
電話番号交換はNG、よって同伴、アフターもNG。。。
いったいこのお店はなんなんだろう・・・と今頃変な店だと思う。。。
そして『よりこさん』の正体は・・・
自称23歳だけど、実はもっと若かったらしい。。。
そしてかなりのキレ者で、いろんなお店が彼女を欲しがって
いるのだと、オーナーが言っていた。。。
彼女が「ねじまき鳥さん、ガムどうぞ」と笑顔で差し出した
その手のひらに「エルメスのガムケース」があったことを
今でも覚えている。。。
寒い日に貸してもらったマフラーがバーバリーの「カシミア100%」
だったこと、フワフワで、いい匂いがしたことを今でも覚えている。。。
彼女は私のことが大好きだった・・・と私は勝手に思っている。。。
私だけ自給が高かったし、帰りにはご飯代、タクシー代と
こっそりいつも握らされた。。。
だけど私は半年でその店をやめた。
嘘ばかりのその世界に辟易したことと、当時付き合い始めた
彼氏が嫌がったからだ。。。
だけど、私はこの街が忘れられなかった。。。続く。。。