DATに続いて、過去のデジタルオーディオ機器の話です。
これがSONYのスクープマンです。10年近く前になると思うのですけど、会社を辞めたら上司が色々処分したい機材があるから、引き取ってくれと・・・。で、いただいたのですけど、ずっと使っていませんでした。
で、先日はDATに敗北したものですから、これは果たしてどうかなと使ってみる気になりました。
何か本体と電源がこんな風につながっていました。
電池は無かったのですが、幸いにもACアダプターがありましたので、テストしてみようと・・・。
しかし、あの現象がここにもありました。
そう!ベチョベチョなのです。触ると手が悲惨な事になりますね。
ネットで調べたら、何かアルコールで吹くと良いような事が書いてありました。
とにかく、このプラスチックとゴムの混じった素材は経年変化で溶けてあかんですよね。
ここまで使ったら、買い替えのサインと言う訳ですかね?
ちょっとSONYに文句を言って来るかなと・・・。
ベチョベチョはたまらんです。
まぁ、そんなベチョベチョは我慢して、使ってみる事にしました。
これが、そのテープです。結構、新品のも残っていましたね。
しかし、これでは大きさが?ですよね。手に取ってみました!
じゃーん、これだけ小さいのです。だから、スクープマンって言うのかな?
切ってサイズのカセットテープです。これで、120分の録音が出来るって訳ですからスゴイかも?
テープの大きさを比較してみました。
下から8ミリビデオ、DAT、そしてスクープマンのテープです。
何て名前なのか?です。
あっ、デジタルマイクロテープって言うみたいです。NTカセットテープとも呼ぶみたいです。
世界最小のデジタルオーディオテープと言う訳でギネスブックにも載ったらしいですね。
しまった!DVテープも大きさ比較に並べたら良かったですね。
忘れていました。
ケースには4つ入るみたいです。
では、テストを開始です。
蓋は機械的に開きました!説明書も読まずにテープを入れました。
ボタンはどれも機械的ですね。押すのに力が必要です。
機械的だからリモコンも付かないって事ですね。
時計も内蔵されているようですが、電池が切れているかも?
録音はこの赤いボタンを押しながら、PLAYボタンを押すみたいです。
録音はスタートしたのですけど、何か音声が入力されている気配が無いですね。
説明書を読みました。
わー、マイクは内蔵されていないらしいです。そりゃー、何も録音されないなと・・・。
SONYにはSONYと言う訳で、SONY製のパソコン用マイクをつないでみました。
あーーーって喋ったら、そんな表示が出ました。
何とか録音出来たみたいです。
再生してみましたけど、今度は音が出ません!
おっと、説明書によるとスピーカーは内蔵されていなくて、イヤホンで聴かないとあかんみたいです。
仕様はこんな風です。
一応、ステレオなのですね。
とりあえず、使える事は判明。しかし、ICレコーダーが主流のこの時代にコレを使う意味はあるのかな?
単三乾電池1本で7時間くらいは動作するらしいですけど、この大きさでは・・・。
それにテープのA面とB面がありますから、120分連続は録音出来ないですね。この後の機種はオートリバースになっているらしいですけど、その機種が最後でしたね。
20世紀の機械と言う訳です。
しかし、驚く事はそのNTカセットテープが今年の4月までは売られていたらしいです。
とにかく、まずはこのベチョベチョを対策してから、今後どうするか考えます。
誰か欲しい人いますか?
しかし、昔の人は器用ですね。こんな収納BOXまで作っておられました。
木製の立派の箱ですね。
電源とBAL-UNBAL変換の箱もある訳で・・・。
でも、テープが小さいのにこれだけ大きくなったらスクープはREC出来ないような気がします。
そうそう、もうひとつあかん事が発見さりました。最近、部屋に黒い海苔みたいの破片が落ちているから、何かなと思ったら・・・。
犯人はSONYのヘッドホンでした。
これも寿命ですよね。
あかんなSONY!素材が悪い・・・。