息子がまだ一歳になったばかりの夏、私は流産した。


検診で心拍がない、と医師から言われた。


感情を感じる前にまず涙が両目から落ちた。


わたし、泣いてる。。。


頬に伝う雫が顎までさがって落ちた。


本当は声を出して大声出して泣きたかった。


だけどそれはしなかった。


病院だし、幸せそうな妊婦が他にもゴロゴロいて,


泣いてる年頃の女がいたらみんな察しがつくと思って出来なかった。


その時は、恥ずかしさ、惨めさ、喪失感、悲しみ、罪悪感、


なんだか一気にやってきて処理しきれなかった。


それが4年前のこと。


この4年間ガッツリ妊活をしていたわけではない。


出来たらいいなぁー、そんなノリで過ごしてた。


ハードに妊活してないけどやっぱり


2人目は?とか、兄弟いた方がいいよ、とか、1人っ子は可哀想、


といった類のセリフは正直しんどかった。


あーウザイウザイウザイウザイウザイ

なんであんたに言われなきゃいけないのよ。

家庭の事情があるのよ、

流産してることも知らないくせに、

出来たらとっくに産んでるわ。



と、いちいち感情が揺さぶりを起こして


2人目の子どもの話を誰かにされる時は左から右へ垂れ流し状態というのをし続けてた。



だけど、ガツーンと、脳内に響く言葉があった。




それは我が子の言葉。


息子は5歳になり、こども園で兄弟がいる子を羨ましいと思ったみたいで、ある日突然、


『ぼく、おとうとがほしい』と


私に言った。びっくりしたけど冷静に


『なんで?』って聞いたら


『だっていた方がいいんだもん』


という、単純且つ無垢な理由を教えてくれた。


『ママも』とだけ、その時は言った。


単純に、純粋に、ストレートに


そう感じた。


その言葉でハッとした。


息子のクリア過ぎる回答に胸が打たれて


『私、もう1人子供が欲しい』


という本心が出てきた。


1人は可哀想とか、兄弟いた方がいいとか

そんな言葉を言われる度に私は

あの流産を思い出していたに過ぎず、


またあの辛い思いをしてしまうかもしれない

また悲しい思いはしたくない


だから子供が出来るのが怖い。


と思ってたんだ。


息子がただ5歳児の純粋な気持ちで放つ、


弟が欲しいという言葉。


私はそんな風に真っ直ぐに思えてなかった事に気がついた。


あーだ、こーだ、理由をつけて今に納得しようとしてた。


でも本当は私も子供、欲しかったんだ。


流産も辛いし、妊娠中の悪阻、


産前産後にかけての体重の大幅なアップダウン、


せっかく産後体型が元に戻ってきたのに、


またあのブクブク太った姿か…


って色々思いあたる自分が嫌だと思う事を想像して、想像して、想像して、


そして、


悲しくなっても、辛くなっても、それでもいいから


全てひっくるめても


新生児を抱っこしたい、


そう思った。