いじめっ子といじめられっ子。どちらが親の愛情不足だと思いますか?


やんちゃで、騒がしくて、どちらかと言うといじめっ子タイプの世話のかかる子どもを見ると、世間の皆さんは「親が仕事ばかりで子どもの相手をしないから~」とか、「親が子どもの事何も見てないからいらいらしてるのよね」

とか言います。


実際そういう事も多々あるかとは思います。

どんなに仕事が忙しくても、子どの様子をしっかり見ている親ごさんのお子さんは、しっかりと育つものです。


ではいじめられっ子の親ごさんはどんなでしょう?

いじめられっ子と言っても、今の時代どの子もいじめられっ子になりうると思います。

子ども社会はとても厳しいようですから。


その中でも、どこに行ってもいじめられる。そんな子をここではいじめられっ子とします。


このいじめられっ子は、いじめっ子よりもずーっと親の愛情に飢えている子どもです。

実際に私がボランティアでほんの少しだけ通っていた児童養護施設の子どもたちは、いじめっ子ではなく、いじめられっ子がとても多かったです。


これは、親がいないからいじめられる。いじめの対象になる。とか施設にいることでいじめられる。ということではないように思います。


こんな事を書くと、いじめで悩まれている親ごさんからの批判を浴びてしまいそうですが汗

あくまでもどこに行ってもなぜかいじめられる、お子さんの親ごさんは一度考えたほうが良いと思ってます。



さて一時のいじめの対象になった時は一体どうすれば良いか?


本庁の子ども講習会を毎年受講していたお子さん(I君)の話です。

子ども講習会では中学生、高校生、大学生のアシスタントがボランティアでお手伝いをしています。

高校生以上は青年部所属になる子たちです。


この子たちが本当に力一杯相手をしてくれます。

遊びもそうですが、食事の時のお世話や、夜眠れない子ども達のお世話。

中学生はまだまだですが、高校生大学生になると、大人顔負けのホローをしています。


子ども達もお兄さんお姉さんが大好きで、子ども講習に行きたがります。

そして卒業するとこのお兄さんお姉さんの仲間に入りたくて、アシスタントをする。という具合です。


I君もそんな子どもの1人で、アシスタントのお兄さんにあこがれて、中学生でもアシスタントをしました。

そんなI君ですが、学校でいじめがはじまります。


入学してすぐにいじめの対象になってしまい、3年間ほとんど誰とも口をきいてもらえず過ごしたそうです。

それでも、へこたれる事なく3年間通い続けた理由を、体験発表の席で語っていました。


自分の中でこう思ったそうです。この中学には友達は1人も出来なかったけど大丈夫。

僕には善隣教に行けば、かっこ良い大学生のお兄さんの友達がいる。

僕の話を親身に聞いてくれるし、遊んでもくれる。

この中学では無理でも高校に行けば友達はできる。高校でも無理でも大学で友達ができる。


そんな風に思いまったくへこたれず、3年間をすごしていました。

そしたら3年生ももう終わりのころ、今までいじめていた子の1人がいじめの対象になってしまいました。


I君はその子にも、自分の友達のお兄さんを教えてあげたいなと思います。

3年間自分をいじめてきた子に対し、怨むでなく、なんとかしてあげたいと思ったのです。


子どもの切り替えの早さ、人を赦す寛容さに驚かされることは多々ありますが、このI君もすばらしいお子さんに育ったなと感心しまいた。



子どもの世界は思った以上に狭いものです。学校と家庭がほぼ全てになりがちです。

そんな中、小さな世界をもう少し広いものにしてあげられるのも、子ども研修で子どもアシスタントをお願いする理由の一つです。



私達の企画する

「子どもワークショップin東京」でも中学生~青年部の方がアシスタントとしてお手伝いしてくださいます。

その中でも、期待の星のM君という大学生がいます。東京都在住の4兄弟の3番目。

福岡にある本庁でも青年部の幹部さんとして活躍している一人です。


彼とはこの子ども研修を通じて、話をすることが多くなり、関心させられることばかり。次回は彼について書きたいと思ってます。