前回の続きです
2021年9月頃のお話です
自分が産後うつだなという自覚は、娘が生まれて3ヶ月ほど経ってからずっとありました
里帰り出産を終え、夜泣きまみれの娘と何も理解してくれない夫との3人の生活は疲弊するばかりだったので
しかもコロナが流行りはじめ、せっかく定期的に通っていたママさんの集まりも閉鎖となり
話す相手は意思の疎通が取れない赤子と、何を言っても無駄な夫だけ
どんどん息苦しくなりました
けれど、病院に行ったところで、投薬治療が始まるだけでなんの解決にもならないと分かっていました
授乳中は薬を飲めませんしね
大変なのは娘の夜泣きに関すること
夫が理解してくれないこと
それが改善されなければ、私の心身の状態が良くなることなんてない
なので、当時は病院に行くということをしませんでした
行く時間を確保するのも難しかったですしね
予約してもあぁいうところは大体待ち時間長いし
そもそも予約を取りたい！と思っても何日も先じゃないと取れないこともあるし
医者との相性もあるし
良い病院を探すのも手間だし
こんなにつらい思いをしているのに、病院に行ってまた酷い言葉を浴びせられるのも嫌だし
でもこの時は、夫に少しでも私のしんどさを分かってもらうために時間を作ってでも病院に行こうと決めました
それが一番の目的です
ただ、夫が仕事だと嘘を吐いて遊び回っていたこと、そしてそれについて謝るどころか私のせいにしてきたということは、私にとって自分自身でもびっくりするほどの衝撃だったようで…
心身の疲弊度がこれまでと全く違いました
どこで間違えたんだろう
私の何がいけなかったんだろう
私はどうすればよかったんだろう
私に何ができたんだろう
そんなことをぐるぐる考えても意味なんてなく
意味なんてないと分かっていても、考えることを止められず
なかなか寝付けない日々になり
やっと眠れたと思っても娘の夜泣きで起こされ
朝、起き上がるのもしんどくなり
毎日息苦しくて、外に出かけることもしたくなくて
気付いたら涙が出てた、みたいなこともあって
ぼーっとしたいけど、2歳の娘がいる生活でそんなことできるわけもなく
育児は待ったなしで、毎日毎日毎日毎日死に物狂いで日常を送らないといけなくて
ゆっくりと休む時間なんてもちろんありませんでした
なんていうか
雨風が強い中、傘もささず、ひとりずぶ濡れで雨に打たれている
そんな状態でした
そんなわけで、
いまは授乳もしていなし、お薬で少しでもこのしんどさを改善できるなら、といった淡い期待もありつつ、心療内科の受診を決めたのでした
私は女性の医師がいる心療内科を探して、そこの予約を取りました
男性よりも産後うつについて共感してもらえるかな、との思いからです
口コミも良かったので、よし行こう！という気になりました
当日、少々緊張しながら病院に行くと、
こじんまりとした奇麗なところで
待ち時間もほぼなく予約時間通りに呼ばれました
女性医師は、サッパリとした性格でハキハキされている、私よりも年上の方でした
娘による夜泣きまみれの生活
手がかかる完全ワンオペ育児
心身共に疲弊していき、毎日が息苦しいこと
イライラが止まらないこと
夫のADD（忘れっぽい）の体質のせいでしんどいこと
夫が嘘を吐いて遊びに行ったこと
いまは別居をしていること
全て話しました
話しているうちに自然と涙が溢れ、止まりませんでした
医師は、最後まで頷きながらゆっくり聞いてくれました
やはり私の状態は、うつとのこと
今更驚きはしません
そして、医師は夫について、真顔でサラっとこう言いました
自閉症ね
…………
え！！！？
夫のADDの体質は分かっていたけれど
ASD（自閉症）も！？
共感性が著しく低すぎます
ゆうきさんに、うつとの診断が出たとしても、本人は何にも変わらないと思うよ
私の前の夫もADHDでASDだったんだけどね
ADHDの人は大抵ASDもありますよ
大変よねぇ
言っても無駄なんよね、こういう人は
分からないから仕方ないんよね
疲れるでしょう？疲れるわ、こんなん
で、ご主人は嘘吐いて遊びに行ってたのね。相手は女？
あぁ、そこは分からないんやね
まぁね、何言ったって無駄ですね
諦めるしかないかな
ADDの方は色々とやりようはあるけど
なんかサラっと色々言うね、あなた！
医師にあまりにもズバズバと色々言われて、気付けば涙は引っ込み
なんだか拍子抜けしました
娘の夜泣きで眠れないのもありますが
このときは悶々と色々考えて寝付くことができないというのも主訴にあったので
夜寝る前に飲むと寝つきが良くなり気分も落ち着くという薬を処方してもらいました
1か月後の予約を取ってこの日は帰りました
帰りの車の中で、
そうかぁ夫はASDなのかぁ
と思ったら、色々と腑に落ちました
どんなに理解してもらおうとこちらが頑張っても、相手に理解しようとする姿勢と能力が無ければ無理なんだよなぁ
そして、その能力が著しく低いなら、そら何言ったって無駄だよなぁ、と
共感性が著しく低いという医師の言葉に、ものすごく納得がいったんです
そうなんだよ、まったく共感性が無いんだよ
だからこそ、私が育児でしんどいと涙ながらに訴えても、「俺も仕事がしんどい」って平気で言えちゃうんだなぁ
能力的にどうしようもないんだったら、私にはもう何にもできないなぁ…
さて、どうしたものか
続きます
