週末に、何とか雨も上がり、久し振りに近くの神社周辺を散歩したが
ほんの数日前までは、薄着でも歩けた
でも、今日はやけに寒く感じた
昨日のように、途切れることもなく続いた雨のせいなのか
人の生活圏の暖かさを、一気に運び去っていったかのようだ
上着を一枚重ね着して、町の秋の気配を感じてみる
「寒い」ということばは、相対的なものだから
これから迎えようとする冬に比べれば、まだまだ暖かいのだが...
雪山の中は、意外と暖かいものだ
勿論、その寒さに耐え得る防寒服で挑むのだから、当然なのかもしれないが
雪山で、「寒い」とはあまり感じたことはなかった
稜線付近では、吹き荒れる風を浴び、体感でもマイナス30度くらいの中にいても
寒い、とは思はない
むしろ、登攀中に一服して動きを止めると
じわじわと、「痛さ」が襲ってくる
休憩後に、純毛の手袋で岩に取り掛かり、少々ルートを躊躇っていると
まるで手袋をしていないかのように、強烈な痛みを感じる
感覚がなくなる前に、慌ててオーバーミトンを着けるが、それではなかなか進めない
そんなもどかしい「痛さ」が、私にとっては「冬の寒さ」だったのだが...
もう山から遠ざかって、町での普通の風に、こんな風に「寒さ」を感じるなんて...弱くなったものだ
若い頃、札幌の冬でも、普段の生活では、素手で通し、薄着を心掛けていた
その頃は、すべてが山に直結していたから、自分を鍛えるのが当たり前のように思っていたものだ
雪の中を、下駄履きで歩き、ポケットに手は入れず...
何だか、もう冬山は、私には無理なのかな、と今日は嫌な予感がしてきた
技術的なことではなく、登攀に耐えられる体質には...程遠くなっている...情けないが、その通りだろう
着膨れした服装で、重い金物をつけ、冷たさ、寒さに向って攀じろうとする、気概...
二年後のその最終目的までに、更なる努力をしなければ...
60歳になれば、きっぱりと山を眺めるだけの人生にしたいから...