
雪白リク*美風 藍
【ただの実験だからね】
********
「……あの、藍くん?」
収録後、マネージャーの私と
藍くんは 私の自室で
打ち合わせをしていた。
「なに?」
すると急に 押し倒され
「えー…と、」
聞き返さなくたって分かる
でしょうが。
この人は きっと戸惑う私を
みて楽しんでいるんだろう。
「あし、閉じたいんですけど」
「駄目だよ、今から実験
するんだからさ」
「は。?」
じっけん。
実験。
実験というのは
事柄の当否などを確かめるために、
実際にやってみること。
また、ある理論や仮説で考えられていることが、
正しいかどうかなどを実際にためしてみること。
つまり、なんだ。
彼は 私に なにか良からぬ
事をしようとしているのか。
「な、なななな尚更
いやです!とじます、脚
とじます!!
いやな予感しかしないです!」
「あーもう、こら!
暴れないの。」
必死で 抵抗して脚を
閉じようとするけれど
身体は藍くんに組み敷かれているし
両腕は ばんざいさせられ
先輩の右手で拘束されている
そして脚には、
太腿には、
藍くんの左手が添えられ、
強い力で押さえつけられている為
どうも上手くいかない。
「ほんと…や…だ…っ」
「あのさ、そういう顔が
もっと僕の事 煽るんだって
なんで気づかないのかな。」
「さっきの収録の時も
無防備に 辺り構わず
笑顔 撒き散らしたりしてたし…
服だって……」
するり。
太腿に触れていた左手が
服の中をするりと入って
冷たい指先が敏感なところ寸前
までくる。
「あ!藍くん!!?」
「露出度高いよ…
誘ってるの?」
「ひゃ…っ!!」
ふいに 耳元で囁かれ
腰がビクリと浮いた。
「やだやだ!ほんとに…っ」
「実験。君は どこを触れられれば
1番感じるのか。」
「は……?」
「君のいいところをさ、
執拗に弄って
嫌という程 可愛がってあげたら…」
「そしたら もう僕じゃなきゃ
ダメな身体になって、
他の男に 見向きしなくなる?」
「な、なに言って…」
ふと
両腕の拘束が解けたかと
思えば
優しく抱きしめられる。
「僕以外の男に あんまり
可愛い顔みせないで。
さっきの収録、下心丸見えの
男共に普通に笑顔見せて…
ほんと自覚なさ過ぎ。
危機感持ちなよ」
「藍くんが心配しすぎなんじゃ…」
そう言いかければ
おでこをピン!!と指で
弾かれる。
「いいから、おとなしく
僕の言うこと聞いて。
じゃなきゃ 次は
もっと エロいお仕置……
実験するから。」
(いま、ぜったい お仕置きって
言おうとした。)
「あと、服も。
暑いからって 肩とか
脚とか出しすぎ。もっと
自重してよ。
そんな薄っぺらい服着てたら
我慢できなくなる。」
「だ、だから いきなり
押し倒したりなんかしたの…?」
「わるい?」
「開き直った!!」
「そんな服着てる君が悪い。
とりあえず今回は警告だよ。
次また、僕を不安にさせたら…」
……ちゅ…
「……これよりも 凄いキスを
したあと、身体の隅から隅まで
可愛がって 叫ばせてあげる」
「~~~~っ!!!??」
凄いセリフだよ、この人!!
素面で普通 こんなこという?!
「い、以後気をつけます…っ!」
「それでよし。」
満足そうな藍くんの顔。
肉食獣に 目をつけられた
草食動物の気持ちです。
end

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