A.祈りを届けましょう

 


1.ちょっと愚痴る
 

どうも、ねへほもんです。

 

本日ディーセレ初のセレモニーに出てきました。

ようやく気持ちが落ち着いたので、筆を執らせていただきました。

久々のウィクロスということで、

 

・発売前から解説記事を書く

・1週間で50戦

・めっちゃ煮詰めたっぽい行動表(後で出すやつ)を作る

・遊々亭用に長編記事を下書きしてから出征

 

と、めっちゃやる気を出しましたが、予選3-2オポ落ちという結果に。

昔は大会に出たらなんやかんやで勝ってたので、改めて落差を感じます。

 

多分ねへほもん(過去形)というプレイヤーを日本で一番尊敬しているのは、自分(現在)だと思います。

 

年々何かが抜け落ちていくけれども、見ないフリをして騙し騙し生きて、大会とかで実力を問われた時に現実に直面する、そんな感じです。

ただ、鈍くなったのも悪いことばかりではなくて、気持ちを切り替えて将棋やRPGに逃避するというスキルを身に付けたので、次弾まで時が経つのを待つことにします。

コロナが流行しているから、外出せん方がええし・・・などと言い訳を並べてみたり。

すぐ逃げるから何も成し遂げられないのだと言われそうですが、不快指数の低い人生を送るコツだと思います。

 

明日のラボパは当選済なので、純粋に4戦を楽しんで、今年のウィクロス納めにします。

 

 

2.アトを布教する会

 

「アトはディーセレ界で最弱」

 

という、後に「四天王の面汚しよ・・・」と続けたくなる噂が流布しているそうですが、そこまで言われると救済したくなるもの。

最初は僕も、

 

「序盤に面要求できん」

「鯖引けん」

 

とバッサリ切り捨てていましたが、じゃくそん氏の発案でリモートで構築を考えていると、なかなか面白いと感じました。

リモート相談会はシャボネス&ダウンのガチガチ防御型でしたが、長期戦に持ち込むと、ますます鯖供給の不安定さが裏目に出そうなので、僕好みではありませんでした。

そこで翌日、自分用に構築を練っていると、意外と色々なアイデアが浮かんできます。

 

3色&多様なクラスのシグニを採用できる分、構築の幅が広い

 

これはアトの最大の利点だと思います。

アシストも色々入れられて、タウィルもウムルも、構築次第で3種が使い分けられています。

僕がセレモニーにアトを持ち込んだのも、とあるアシストを発見したことがきっかけでした。

 

 

盤面防御にならね~と一瞬無視しそうな1枚ですが、落ち着いて考えるとマジで色々使える1枚です。

 

・ルリグ凍結。鯖が供給しづらいアトだと、これで1点防御換算。

・サーバントが無い時にグロウして、手札交換で無理矢理引きに行く

・自ターンのハンドが弱い時に手札交換&リミット上げ(例:先3でフューチャー・コードを打ちたいのに、アミノサンが居ない時)

・相手が強い手札を抱えている所をグチャグチャにする

・(鈴原るるが絡めば)相手をリフに入れる

 

相手の妨害を出来るところに、大きな魅力を感じました。

現状のディーセレは基本殴り合いです。

相手にハンデスで干渉するウムルも、フルハン完封勝ちを狙っても、最後は鯖切れルリパンで死亡するので、ハンデスは程々に、結局は盤面空けから殴らざるを得ない。

本間ひまわりのシャドウとか、シュブのダブクラとか、少しは面白要素はありますが、正直ちょっと単調だな~という印象です。

 

そんな中で、この《ウムル=クリアー》は、手札交換という形ながら、たった一手で相手の手札を全部捨てさせることができるのです。

僕はバランスを取って戦うという行為が大の苦手なので、除去とハンデスを同時進行させるウムルは使える気がしませんが、「基本ビートだけど、ここ!って一瞬だけクリアーで妨害する」という戦い方は大丈夫でした。

「いつクリアーしてやろう・・・?」と考えながら戦うので、思考する要素もあって楽しいです。今日はタウィルと2回当たりましたが、3ターン目のグロウ時に手札をごっそり抱えたところをクリアーするのが非常に爽快でした。

 

構築はこちら。

 

簡単なポイントは、

・タウィル・黒にじ対面なら、2ターン目にカメ、ツヴァイの3エナ条件を満たせるようエナを貯める(ルリパンをわざと受けることも)

・相手のリミットが6のうちに使えるよう、早めにタウィル=バーストのエナを構える

・先攻なら3Tフューチャー(アミノサン+カメorツヴァイ) → 後3でタウィル=バースト → 先4で残り1面をアザトースで落とす

・後攻なら先3でタウィル=バースト → 後3で残り1面をアザトースで落とす →後4でフューチャー

・タウィルはブエル・ヴェラのパワー13000が除去しづらいので積極的に立てる

というところです。

 

後日詳細を遊々亭で解説しますが、回し方の表を作ったので、併せてご参考になれば。

全てはアトとかウムル=クリアーを布教するためです。

 

 

この表の中では、3Tタウィル=バーストまでのエナが足りるかという話が最重要です。

後は流れで戦うというか、対面に応じて変わってくる話です。

ちなみに、遊々亭では触れる気は無いですが、実はこの表には致命的な弱点があります。

 

最後にどっちが勝つか書いてない

 

例えばこの表の通りに進んで、先攻5ターン目に相手盾0で迎えたとします。

ここで相手がタウィルだと、3面要求したところで、アト=ファインダー + ウムル=ダウンで耐え切られ、返しに負けます。

また、こちらが後攻で、自盾1で先攻5ターン目が回ってきたとします。

防御手段が無いため、3面要求されたらLB関係なしに負けます。

つまりこういうこと。

 

ねへ「ふっ、計算通りだったな。つまり、負けだ。」

 

じゃあどうやって勝つのか?

クリアーで相手の手札がジャムるとか、アト対面が不慣れでプレミするとか、つまり、

 

 

「祈り」

 

です。

冷静に考えて、クリアー搭載で鯖の供給力は並んだところで、タウィル(4面防御構築&ヘラで早仕掛け)とアト(2面防御、リミット7でケアされたら1面防御)が殴り合って、どちらが勝つかは明白ですよね?

結局、「パワー13000ブエルが残って1点耐えた。」とか、「相手がマルスを出して手札を切った後にクリアーしたら、相手が手札不足でジリ貧になったぜ。」とか、相手が除去しきれず助かった~」とか、祈りを通さないと単純な面数の差は埋まらんのです。

僕が考えた範囲の結論ですが、

 

Q.アトは強いですか?

A.無理ではないですが、祈りが通らないと勝てません。

 

という認識です。

構築考えるのは楽しかったし、セレモニーでクリアーぶつけて嫌がらせをするのも楽しかったので、ディーセレを楽しむという意味では満足してます。

 

 

3.自戦記(個人ブログ限定コンテンツ)

 

参考になるか分かりませんが、今日の予選5回戦を簡単に振り返ります。

最終戦はアト&クリアー型ならではという感じで、マジで熱い戦いだったので、面白さが伝わると幸いです。

低俗な表現が大量に出そうなので、遊々亭には載せず、個人ブログ限定コンテンツとする予定です。

 

1回戦 とこ(先) ×

 

早速ディーセレの洗礼を受けました。

後攻1ターン目、やむなく立てたビュレトが除去され、2面要求に。

LB捲れろ~と念じながら、まず1点を受けます。

 

 

うん、それじゃない。

10%で起こる悲劇。不快指数が50%に達しました。

次に2点目。

 

 

不快指数が0に戻りました。

開始3分で勝敗が付いたからね。

ギリ負けもボロ負けもただの1敗。折角なら盛大にやらかすのがええ。

 

一応3ターン目まで戦いました。

先3で相手が防御アシストにグロウせず、リミット6で後3を迎えました。

このままアタックに入ってくれれば、2面防御できるのでワンチャン生まれるのですが・・・

 

 

澄み切った気持ちで3面要求を通し、特にLBが無いことを確認してそっと畳みました。

タウィル=バーストを最速で撃つのがこちらに出来る最善の努力。メイングロウでリミット増やされたらどうにもならん。

しかもパワーライン関係なく除去してくるので、「パンプで黒にじの除去を妨害してやる~」というアトの悪あがきも通らん。

 

 

2回戦 ウムル (後) 〇

 

15分ほど自然体で戦っていると、不可解な現象が起こりました。

相手のアタックフェイズにて、

自分:ライフ4 + タウィル=バースト持ち

相手:ライフ1 + 防御アシスト使用済

 

「んっ、全弾通してエナ貯めて、返しに3面要求したら勝ちやん!?」

 

アトがですよ!?

祈るしかできない!???

あの、アトがですよ!????

 

そんな圧勝をするとは。何かあったに、違いない・・・

 

ねへ「そちら公開領域にサーバント何枚ありますか?」

相手「0枚です」

 

 

ディーセレなんやねん。

 

 

3回戦 タウィル(後) 〇

 

ようやくゲームプラン通りのまともな勝負ができました。

行動計画表を作ったのに全く使わんかったら、35.4kbの無駄遣いだからな。

 

後攻2Tでカメ&ツヴァイ3面を決めると、先3の相手はアト=キラー + シュブの2面要求止まりに。

ここはタウィル=バーストを温存しておき、シュブダブクラ突撃の保険としました。

返しにウムル=クリアーへグロウし、リミットを7へ増設&相手のハンドを乱す&ルリグ凍結をこなしつつ、「3・3・1」盤面でフューチャー&アザトース3面要求でアタック。

 

ここから先は、パワー13000を1体立てておくと、マルスジャンプ(ハンドグチャグチャの上から使うのは大変)とか、ファインダー(1回しか来ない上、5エナ使うのでタイミングが読める)とか、限られた手段でしか除去されません。

基本2面以下要求となり、だいぶ戦いやすくなります。

実戦も順当に勝利しました。

 

 

4回戦 ウムル(先) ×

 

まぁ、順当に負けたという感じですね。

相手は高パワー除去を難なくこなせ、こちらはハンド補給を行いにくい分元々苦手意識があります。

ウムル相手は後攻を取りたい(リソースの総量が限られる分ルリパンの回数で勝負したい & 単純に手札枚数が欲しい)と思っていたので、先攻を取った時点で苦戦を予想していました。

 

ライフトップで鯖を捲るとか、「公開領域に鯖は3枚しか無いんで、後1枚そのうち引きますよ」とかほざいたら32たく氏に嘲笑された(※ソラサーで捲れて山下に送られた)とか、LB防御で1点も守れんかったとか、相手のLB除去で3面要求に届いたとか、運の悪い部分もありましたが、運の良い要素もあったはずで、まぁ許容範囲です。

最後はライフ1点のターンに3面要求されたため、初の有効LB(アミノサン)も虚しく1点差で負け。

 

 

5回戦 タウィル(後) 〇

 

これぞアト!これぞ「人事を尽くして天命を待つ」ゲー!って感じで、今日一番に楽しめました。

まずは先攻3ターン目。

3回戦同様、パワー7000オーバー3体を立てた甲斐あって、2面要求止まりに。

 

こちらはサーバントを引けていなかったため、エナチャせずに抱えておいたハンド6枚を投げ捨て、

 

 

で勝負に。

相手が3グロウ直後で手札を貯めた時点だったということもあり、最適の使用タイミングでした。

が・・・

 

 

7枚引いても来ないってどういうことやねん!!!

公開領域に1枚もおらんぞ!!!

と思っていたら、次のターン開始時に悲劇が。

トップ2ドローがこちら。

 

 

いや、ルリグ凍結してるから、次のターンは要らんのだが・・・ましてや2枚も。

事前に手札を7枚抱えておけば、8枚目のドローでサーバントを引けたってことですね。こりゃプレミだわ。

(※ハンド超過で無理です)
なんかアホらしくなって、相手の人に見せて一緒に苦笑いしました。

 

ここで1点ガードし損ねたことで、最後に究極の2択を迫られることになります。

相手の先攻5ターン目。

こちらの残りライフは1点。ブエル13000ブロックが機能し、相手は2面要求(トビエル&パンダダ)のみに。

ここまでタウィル=バーストを温存していましたが、ここで1面防御するか、LBに賭けるかが問題となりました。

 

・1面防御した場合→相手ライフは1点で、ウムル=ダウン持ち。鯖は公開領域に3枚で、残りデッキは2枚なので、おそらくハンドにあり。このターンを耐えたとしても、後5では勝てず、先6を0面要求で凌ぐ必要がある。

・LBに賭けた場合→LBで守れれば、タウィル=バーストを残せるため、次のターンを与えても耐える公算が大きい

 

ここで行った2つの質問が、結果的に自分を救うことになりました。

Q1.「パンダダのパワーはいくつですか?」

A1.「エコーでパンプしたので8000です。」

 

Q2.「シュブ・マルス・ヘラは何枚ずつ見えていますか?」

A2.「全部2枚ずつです。」

 

最後に自分の公開領域のLB持ちの枚数を確認すると13枚で、残りデッキは10枚。LBが埋まっている可能性はそこそこありそうです。

が、Q1の答えを反芻しつつ、とある1枚の顔が浮かびました。

 

「通すとマズイのではないか?」

 

どちらにも裏目にある選択、ここは直感に従い、タウィル=バーストで1面守り、相手を1面要求にしました。

そして相手のアタック。耐えきれるのは確定ですが、答え合わせという意味で、何が埋まっていたか気になります。

結果は・・・

 

 

トビエルアタック時にパンダダは13000にパンプされるため、通すとギリギリ焼けずに死んでいました・・・

 

後攻5ターン目は1面だけの相手にフューチャーを使うなど、気合の3面要求を決めてウムル=ダウン(2面ダウン)を使わせ、そのまま殴らずエンド。鯖無しに賭ける真似はせず、相手のエナを残り1枚まで絞ってターンを渡しました。

 

勝負の先攻6ターン目。

まずは2枚ドローしてデッキが0枚に、リフレッシュで相手ライフが0点になりました。

こちらも残り1エナですが、ターンさえ返ってくれば、エナチャからエコーを使えば確定で1点が通ります。鯖は持っているので、0面要求であれば、残りライフ0点でも耐えられます。

こちらは1エナしか無く、カメロパルが7000打点に達しないため、ヘラですら引かれたら負けという悪条件ですが、祈るしかありません。

 

シュブ・マルス・ヘラが4枚ずつ見えていたため、最初の2ドローは問題なし。

問題は手札交換。

相手の顔が歪む。賭けに勝ったか・・・?

 

 

エナからトビエルを回収。

これで0エナになりましたが、まだ諦めてはいないようです。

勝ち札はマルスだけになりましたが、再度心臓に悪い2ドローを迎えることに。

相手の手から零れたのは・・・

 

 

今引いてもエナが無い!勝ち!!!

 

 

いかがでしょうか?

ウムル=クリアー、強いし楽しいし、最高の1枚でした。

0面要求を祈るなんて、タウィルやにじさんじで殴り合っていればまず起こらない展開だと思います。

予選落ちは不甲斐ないと思いつつも、思い返すと楽しい1戦でした。

 

・メイングロウのアンジュでリミット7にならないことを「祈る」

・トップ7枚ドローで鯖を引くことを「祈る」

・クリアーで相手のハンドがグチャグチャになることを「祈る」

・相手が0面要求であることを「祈る」

 

やはりアトは、

 

 

「祈り」

 

しかできないのだ・・・