1.アマゾン調査隊
キーセレ遊月。
幾度となく物議を醸してきたルリグだ。
「マレガビ暗殺拳」に代表されるように、アタック時に公開される手札により、幾度となく不慮の死がもたらされてきた。
かつてはオールスターのリワトすら撃破した剛腕も、登場から日が経つにつれ、活動報告を聞く機会は減った。
だが本日、キーセレ界隈に新たな噂が流れてきた。
「にじさんじに先攻3ターン目に殺された遊月が居るらしい」
華代でもない。エマでもない。にじさんじである。
我々は事の真相を確かめるため、水獣達の棲むアマゾンの奥地へ向かった・・・
・謎1「どういう点数配分で死んだのか?」
まず最初、誰もが浮かぶ謎であろう。
にじさんじと言えば、序盤はリゼアンジュで盤面は空けられるものの、ダブクラやガード不可といった速攻を仕掛ける印象は無い。
しかし、先攻3ターン目で殺された。
一体何が起こったのだろうか。
事実を知った時、あまりの呆気なさに我々は言葉を失った。
先攻2ターン目:3面+ルリパン
先攻3ターン目:3面+ルリパン
そう、普通に4点ずつ通って死んだのである。
実は、先攻3ターン目の死は、どのルリグでも引き起こせる災厄なのである!!!
皆さんも気を付けてほしい。
・謎2「どうして3面空いたのか?」
第2の疑問はこれだ。
にじさんじはリゼアンジュ位しか盤面が空くイメージが無い。
なぜ盤面がガラガラだったのか?
当然の疑問だ。
それでは実戦の経過を見てみよう。
先攻2ターン目:LB物述有栖+リゼアンジュ
先攻3ターン目:鈴原るる+リゼアンジュ
先攻3ターン目、どう見ても2面しか空かない。
しかし盤面で3点通っている。どういうことだ?
単純なことだ。
下級を引かなかったのである
しかしおかしい。
先攻2ターン目にリゼアンジュで点が通ったということは、1体はバウンスされているはずだ。
他のルリグ相手よりも、後攻2ターン目の盤面を並べやすいはずだ。
疑問に思った我々は、調査班に再調査を命じた。
だが返ってきた答えは、
引かなかったのである
念のため、追加でもう1つ調査事項を追加した。
「何故ルリグアタックをガードしなかったのか?」
引かなかったのである
・謎3「アーツとキーは使わなかったのか?」
最後にして最大の謎である。
何故遊月は、相手の3面要求に対し、無抵抗で攻撃を通してしまったのか?
ここで遺体の解剖結果が出たようだ。確認しよう。
花代&緑子キー→まだコイン0枚
ママキー→まだコイン0枚
ハッピー5→まだキー出してませんが?
オーバーラン→6エナありませんが?
そう、遊月は序盤の速攻に対して極めて脆い。
相手が3面要求を連打している一方で、キーの1枚すら出せない。
だが、まだ1枚残っている。
相手はリゼアンジュというアタック時要求持ちを絡めて攻めている。これを使えば、2面防御が可能なはずだ。
何故使わなかったのか?
被害者はこう供述した。
「ここで2点防御するとライフ1点の状態でLv3へグロウする。ここで華代&翠子キーを出して3面要求をするが、その返しが問題だ。
相手はLv4へグロウできるから、当然のように3面要求してくる。一方こちらの防御手段は花代&緑子キーの1回分しかない。
元々どう見ても不利な状況なのだ。キーのエクシードを1回破棄してハッピー5を使うような愚行はただの時間稼ぎに過ぎない。
長期的な逆転を狙うならば、ライフが3点あるうちに、サーバントを引くなり、LBで1点止めるなり、勝利への博打に出るしかない。」
だが、被害者はこうも語った。
「まぁ、無理だと分かっていたんですがね。トラッシュにサーバントは居ないから、回収は厳しいし、防御LBはエレクイとスピノーだが、エレクイは1枚目で捲らないと盤面埋めはリゼアンジュには無力だ。そしてスピノーはピン投だ。」
最後に被害者は長く息を吐き、こう語った。
「まぁ、僕が無血開城した最大の理由は、なんか情けなさ過ぎて、面倒臭くなったんですよ・・・」
遊月に見舞われたこの災厄。
対にじさんじでは不慮の事故と言えようが、対華代を考えると、構造上の欠陥と言わざるを得ない。
序盤に吐けるアーツが無いということは、Lv4グロウ後は爛漫のアーツ制限がモロにぶっ刺さる。
サーバントを下級シグニとして場に出し、華代&翠子キーのコストや、後でオワンクラゲで回収するプランである以上、サーバントのレベルは1に偏りやすい。
ここでも爛漫が痛手となる。
何故遊月が操る水獣達が絶滅危惧種となったのか?理由は明白なようだ。
「華代さーーーーーん!!!!!!!」
2.罠型遊月
はい、じゃあ文体を普段通りに戻しましょう。
まぁ、最近は上の文体も多いので、どっちが普段かよく分かりませんが。
構築の解説編ということで、また†遺体の解剖結果†を並べておきます。
罠型と言われる所以、それは防御面数と防御方法にありました。
超「罠」 ミミックを使います。
なんと最近、他力本願アルフォウに採用され、エニグマウリスに採用され、ねへほもんの中でミミック旋風が巻き起こっています。
続いて防御面数。
理論値だと、
オーバーラン:3面埋めるので、3面防御
自縄自縛:ザロウを超融合する・・・ではなく、アタック時トリガーをダウンさせる&ティロスとかを出し直して面を埋める&出現時にダンクルorマレガビ公開で3面防御
ハッピー5:2回アンコールするので、3面防御
ママキー:ミミックでLBを埋めるので、3面防御
花代&緑子キー:2面防御
合計:14面防御
めっちゃ固いw
でも、
嘘くせぇwwwww
まぁ、現実的にはあり得ないです。
ただ、ハッピー5の3面防御は確定的で、後1つ位は3面防御が成立するだろうと期待すれば、12面防御程度なら現実的に狙えます。
ところで、さりげなく書いた「ママキーで3面防御」の件ですが、これが実現しやすくなったのが、このデッキを組んだ発端です。
ここにコリジョンの強化の種が詰まっていました。
「LB エナゾーンからシグニを出す」
1体出せば1面埋め、ここでティロスとかを出し、ダンクルやマレガビを公開すれば、更に1面守ることが出来ます。
更に、よりお手軽に出現時で焼く方法も採用しています。
なお、このカードの登場時、僕は浦島エモ太郎だったので、カードの存在は都内に住む14歳の某JKの方に教えてもらいました。
またキャス呼んでね。
昔のママキー採用型は手札にミミック+アルキメスを抱え、次のターンに埋めるという、手札は安定しないし、水獣以外を2体抱えるのでオワンクラゲの4枚公開が達成しづらいしのロマン構築に過ぎませんでした。今回はミミック+エレクイで良くなり、エレクイは水獣なので枠は多く取れ、オワンクラゲ公開にも対応しているので実用性が大幅にアップし、ようやく実戦レベルに昇華しました。
後メインの構築をかるーく触れると、
ティロスの陰に隠れ、めっちゃ馬鹿にされている印象のある1枚ですが、僕は昔から2投を継続しています。
理由は「Lv3での3面要求を安定させるため」です。
Lv3の3面要求盤面は、Lv3×2+花代緑子キーで飛ばした1面というセットで成り立ちます。
ティロス×4だけの構築だと、3ターン目にティロスを2枚公開領域に持ってくる必要がありますが、4枚しか無いカードを持ってくるのはまぁ安定しない。
ここにプロテロが居れば、計6枚体制になるので、公開領域に見える期待値が1.5倍になります。
後は手札の公開要求枚数が3枚のみなのも評価しています。
3ターン目、やたらとサーバントを引いた時などは、「ティロスの4枚公開、重いんだけど・・・」と悩むこともあります。
よくある話として、ティロス×2を手札に抱えたは良いが、1体目のティロス公開時に水獣が4体しか居ないと、2体目のティロス公開時に3体しか水獣を抱えられない事態が起こります。
こういう時にプロテロが居れば、「ティロスを出して4枚公開→プロテロを出して3枚公開」として、バッチリ2面要求が作れます。
パワーが8000あり、Lv4以降でも腐らず要求に使えるのも強いので、2枚程度の採用は全然アリだと思います。
主にシグニ耐性を使う一方で、相手がライフ0になれば、手札にダンクルを抱えて詰め要求にも使える優秀な1枚。
とはいえ、このデッキはミミックを絡めた罠型構築で、手札に切り札を抱えまくって暗殺を狙う構築ではないため、ピン投が限界でしたとさ。
自縛やエレクイLBから出たシグニで公開して切り、相手のアタック時トリガーを防ぐという手もたまに使えるので覚えておきましょう。
エレクイ前のママキー型は、コイツを3枚入れていました。
滅多にアルキメスは埋められないので、基本こっちの1面防御LBで我慢するというプラン。
今回も、アタック時トリガーを軸に攻めるデッキには、エレクイLBが腐りやすいので、スピノーも1枚は入れています。
ただ、2枚に増やしても良いかな?と思っています。
現状、相手のLv4パワー12000を除去できるシグニがオワンクラゲとスピノーしかおらず、オワンクラゲで次のターンのLv4除去持ちを回収するならスピノーしか該当者が居ないためです。
スピノーを2枚入れれば、安定して片方をエナに確保し、欲しい時にオワンクラゲで回収できるので、十分かと思います。
後冒頭でチラッと触れましたが、サーバントはLv1多めの9枚構成です。
サーバントを立てる前提でLv1帯を敢えて薄くし、サーバントをエナに置いて花代緑子キーのマルチエナやオワンクラゲの回収に充てるという戦い方は、他のルリグとちょい違うので覚えておきましょう。
あまりサーバントを抱え過ぎると、後でティロスが「除去枚数に足りねぇ!!!」って怒りだしますw
遊月も登場から時間が経ち、化石ルリグとなりつつありますが、まぁたまには使ってやってください。
では(^^)/