どうも、ねへほもんです。
人生が突然に動き出す。時にはそんな展開もあるものです。
1週間前の僕からは想像もできない事態が起こりました。
デュエマのCSに参戦
僕のことを知っている人なら、僕がデュエマと無縁の生活を送ってきたことはご存じでしょう。
1枚たりとも、デュエマのカードは持っておらず、ルールすら知りませんでした。
何かあったに違いない・・・
この週末に経験した、奇々怪々な体験をお話しするとしましょう。
5月16日(木)
全てはこの日に始まった。
知り合いのよっしーれーたー君のツイートを見た時、何か閃くものがあった。
「現金なくなったので提供・・・」
普段なら、日頃の浪費癖から私財を投げ売っているのだろうとしか思わなかったが、違う考えが浮かんできた。
「これって、デュエマを始めるチャンスなのでは・・・?」
彼はデュエマ界において、東京3位、全国でも31位という猛者である。
ウィクロスとは競技人口が桁違いに多い世界で、上位ランカーに名を連ねるのは流石というほかない。
ウィクロス界では僕の方が先輩かもしれないが、違う世界に踏み込む訳だし、謙虚に学ばせてもらうとしよう。
彼は金遣いが荒い等、若気の至りが見られる点はあるものの、逆に考えると「金が欲しい」ということだ。
一方僕は「デッキが欲しい」が、社会人なので、自分に合ったデッキを選び、1からパーツを集めるのは面倒だ。
「金」と「デッキ」
利害が一致した・・・
5月17日(金)
デッキ選びの助言を受け、デッキを丸ごと買え、回し方まで教えてもらえる。
自分の状況としても、仕事の繁忙期がひと段落し、新しいことに取り組む時間が取れる。
完璧な条件が整った状態で、「デュエマ参戦」のスタートを切ることとなった。
次はいよいよ、初デッキの選択である。
彼からは、「赤青覇道」と「青単ムートピア」という2つのデッキの提示を受けた。
勿論、何のことかさっぱりであったが、YouTubeで2つのデッキ名を打ち込み、解説動画で中身を知ることとした。
まずは赤青覇道。
「何が何やら訳分かんねぇ・・・」
当然ながら、出てくるカード全て知らない存在である。
途中、「クリスタルメモリー」という単語が出てきて、どっかで聞いたことあるかもというレベルで、よく分からないまま対面を撃破していた。
「今更徒手空拳でデュエマ参戦なんて、やっぱ無理だよな・・・」
そう思いつつも、折角提案を受けたのだからと、青単ムートピアの動画へ。
「このデッキ、めっちゃ分かりやすい!!!」
衝撃であった。
全て知らないカードであったが、戦術が極めてシンプルで、10分の動画だけで理解できた。
「呪文5連打により『G・ゼロ』達成からクリーチャーを大量展開し、追加ターンを獲得してワンショットを決める」
1行で収まってしまった。
要は、
1コストの呪文を連打し、
こいつらの「G・ゼロ」条件を満たし、無コストで大量展開するのみ。
デュエマには召喚酔いがありますが、スコーラーで追加ターンを得てタコ殴りにすればOK。
「買います。」
即、青単ムートピアに決まった。
5月18日(土)
そのうち彼に会った時にデッキを受け取れば良いかと思っていたこの日、事態は更なる展開を迎える。
ウィクロスのセレモニーに出場し、予選全勝からの決勝1没というありがちな展開に落胆し、
「明日立川のセレモニーで受け取る予定だったけど、出る気しないなぁ・・・」
仕事の疲れもあり、翌日はゆっくり休みたかった。
デュエマデビューは随分先になるなと思ったその時、とある事実に気づいてしまった。
「川崎は南武線で立川まで1本」
神奈川と東京23区外。一見無縁に思える2つの都市が、1本の線で繋がってしまった。
午後7時。
立川でデッキを受け取り、カドショの閉店までフリーした後、彼から予想だにしない一言が飛び出した。
「ねへさん、早速CS出ましょうよ!!!」
待て待て待て。
僕はたった今数戦経験しただけで、ルールもおぼつかないド素人だ。
CSに出たところで、歴戦の猛者達の食い物にされるに決まってる。
何ヶ月かは店舗大会や身内のフリーで経験やカードの知識を積み、恥ずかしくない状態に仕上げてからCSに出るのが筋というものではないのか。
「そのうち出るわ。」
やる気のない、その場凌ぎの捨て台詞を残し、僕は立川を後にした。
・・・だが、何故だろうか?
彼のCSへの誘いが、未だに脳裏に焼き付く。
身の程を弁えるべきだという正論とは裏腹に、CSに出たいという気持ちが徐々に芽生えてきた。
「いや、悪くは無い案だ。」
彼の常識外れに見える発言も、冷静に考えてみると一理ある。
・強くなりたいなら、猛者の集う場所の空気を吸うのが一番の近道
・青単ムートピアのようなソリティアデッキを店舗大会に持ち込むのはシラケる
「キスドラをウィクパで使わねぇよな・・・」
結局、僕の初舞台はCSとなることに決まった。
では、いつ出るか・・・?
CSの情報を調べるも、直近のCSは全て予約で定員オーバーの状況であった。
当日狙いで遠出をした挙句、抽選に漏れてしまっては時間と電車賃の無駄である。
そんな中、自宅から2駅で行けるCSを発見した。
19日(日) 高田馬場 バトロコ
僕がWPSで優勝・準優勝、そして世界大会への切符を掴んだ思い出の場所。
最近セレモニーは開かれていないが、まさかこの場所に戻ることになろうとは。
更に好都合なことに、事前受付の128人以外は全て当日枠で、キャンセル待ちの先着順でないため、当日滑り込みでも平等にチャンスがある。
何という好条件。
そう、1つの大きすぎる問題を除いては・・・
「19日って・・・明日じゃねぇか!!!」
デッキを受け取っただけでは大会に出られない。
ド素人の自分には、色々と準備が必要であった。
・デッキをスリーブに詰める
・一人回しで感覚を掴む
・入賞レシピを漁り、S・トリガー対策の「本日のラッキーナンバー!」で選択する数字を決める
・ルールを理解する
帰宅したのは午後10時。
いつになく、せわしない夜となった・・・
5月19日(日)
早くもCS当日を迎えた。
朝から、「3分でデュエマ 動画でルールを覚えよう!」(Link)という動画を15分かけて観て、ルールを1から学ぶ参加者は他におるまい。
「へぇ~、アンタップ状態のクリーチャーには殴れないのか~」
「GR召喚ってこうやるのか~まぁ、僕には関係ないけどw」
あまりにも次元が低い。
こんなことで大丈夫なのだろうか?
会場へ行くと、秋葉イエサブの店員でおなじみ、みくにさんと遭遇した。
デュエマのイメージは無かったが、彼もなんと初のCS参戦とのこと。
CS参加の経緯を話すと、僕が忘れかけていたツッコミを入れてくれた。
「えっ、よっしーれーたーは今日居ないんですか???」
そう、1人である。
彼は別のチーム戦のCSに出ており、ここには居ない。
みくにさんと話していたが、初参戦とはいえ、彼は当然ながら、環境デッキを把握しており、デュエマに関する基礎知識を備えていた。朝からルールを学んだ僕とは大違いである。
周りもいかにも強そうな面々ばかり。
さっさと0回戦落ちして、「出ようと思ったんですけど、当日枠で落ちちゃって・・・」と言い訳して楽になりたい。
そう思った矢先、死の宣告が響き渡った。
「当日枠、全員参加可能です。」
もう、逃げ場はない。
「Lv0のデュエマ未経験者が17時間前に買ったデッキでCSに放り込まれた件」
結果はどうなったのだろうか・・・?
1回戦 ×
初対戦は緊張した。
何も覚えていない。
次こそ動きだそうと手札を整えていた先攻4ターン目、対面が一気に動いてきた。
W・ブレイカーで2点。
一体何が起こったのか?
そのまま墓地へ行き、ターンエンドと思った矢先、追加ターンに突入。
クリーチャーが2体出現し、スピードアタッカーとなり襲い掛かる。
T・ブレイカーで3点。
トドメの1点。
【悲報】開始3分、ねへの公式初対戦が終了
2回戦 ×
先攻2ターン目、相手はフェアリーライフで1マナ加速。
そして先攻3ターン目、痛恨の一撃が襲い掛かる。
このカードはレシピ漁りの中で見た1枚だが、3ターン目に飛んでくるとは。
呪文を4枚吹き飛ばされ、ムートピアが動きだすことなく試合終了。
「帰りてぇ・・・」
恨み節を漏らしつつも、最後まで残ることを決めた。
3回戦 〇
初の先攻を取り、大した動きもなく先攻4ターン目を迎えた。
大変デッキの周りが良く、マノミ・コーラリアン・スコーラー・コバンザの計9体態勢でアタック突入。
ラッキーナンバーの宣言が全く分からんが、事前の調べて厄介なのが多かったやつは・・・
「3!」
はい、大失敗でしたw
まずはメメントのS・トリガーを踏む。
これはレシピ漁りで調査済で、D2フィールドはラッキーナンバーでは防げない。
まぁ、相手の場は空だから関係ない。
ところがその後、
「ニンジャストライクで出します」
ちょっと待て。日本語で話してほしい。
突然クリーチャーが2体出てきて、1体バウンスとか言われた。
ブロッカーなので、相手のライフを削る上で非常に厄介である。
カード名すら覚えていないが、忍者は4コストのクリーチャーなので、4を宣言しておくのが正解だったようだ。
・・・が、めっちゃ展開できていたので数で押し切った(おわり)
4回戦 〇
無事、後攻4ターン目を迎えるも、今回は6体程度しか展開できず、平均的なペースに。
相手は以前と同様、緑系統のデッキで、墓地にはニンジャストライク持ちのクリーチャーが居た。
もう学習したぞ。今度こそ防いでやる・・・
「4!」
結果。
えっ、何故2枚並べているのかって?
2回S・トリガーを踏んだからです
タップはされるわ、マナ加速はされるわで散々な状況。
最後はニンジャストライク7とかいうふざけたマナ条件のクリーチャーが出てきて、ギリギリ1点回復されて耐えきられる。
マナと手札を蓄え、返しに相手は一気にこちらのクリーチャーをバウンスし、戦線はズタズタとなった。
・・・が、1体だけ残ったスコーラーのアタックが通って勝利(おわり)
5回戦 ×
先攻3ターン目、セオリー通りにコバンザを立ててエンドしたところ、返しに恐怖の1枚が降ってきた。
手打ちで発動し、コバンザがデッキボトムに送られた。
レシピ漁りの中で見つけた、衝撃のS・トリガーを持つ1枚。
大量展開を一気に返す、ムートピア最大の脅威となる1枚だからこそ、ラッキーナンバーは基本3と決めていた。
今回も例に違わず3を宣言したところ・・・
まずはメメント。ニンジャストライクが怖いが、展開数には余裕があり、多少であれば問題ない。
また2回踏んだんですけど・・・
点数が全く足りなくなり、以降のターンはジリ貧になるばかりで敗北。
後でみくにさんに聞くと、オリジャは大量投入されにくいため、1枚見えたらせいぜい後1枚程度とのこと。
構築知らなすぎ問題。
・6回戦 〇
黒デッキに墓地を一気に肥やされて焦るも、普通に迎えた後攻4ターン目。
鬼面城を開幕2ターン連続で出し、3ターン目にコバンザが立つという最強展開で、手札は潤沢であったため、ライブラリーアウトギリギリまで回し、呪文ケアのためにラフルルを引きに行く・・・が居ない。
宣言はよく分からず、4を宣言して突撃すると、コスト3の呪文のS・トリガーで1体飛ぶわ、コスト3の忍者ストライクが湧いてきて邪魔されるわで苦戦。
まぁ、最後は数の暴力で押し切ったんですけどね(おわり)
という訳で、僕のCSデビューは3-3で幕を閉じました。
3-3とだけ聞くとまずまずかと思うかもしれませんが、ここまで僕のド素人ぶりを読んでくださった皆さんであれば、出来過ぎた結果であることがお分かりいただけるかと思います。
ねへほもん容疑者の供述「対面のカードは全く知らないけれど、ぶん回して突撃したら相手が死んでいました」
偶然でもある程度勝てたことに味をしめ、今後はデュエマに本格参入することとします!
ウィクロスでは更なる目標が見つかりませんし、諸事情あって次の世界大会には出ない予定なので、明確に上を目指せる世界が見つかったのは非常に良いことです。
今後はまともなデッキを使い、基礎力を1から身に着けようと思っていますので、僕と会ったらフリーなどして教えていただけると嬉しいです!
ではまた(^^)/