出雲に行ったとき、泊まった玉造温泉の宿の部屋に古事記の現代語訳の本が置いてあった。 さすが出雲の温泉宿だと感心した。
旅行から帰って机の上の積読本を整理していたら、池澤夏樹の
「古事記ワールド案内図」を見つけた。
恥ずかしながら、この年になるまで「古事記」は読んだことがない。 せめて概要を知りたいと買っていたものである。 読んでみた。
池澤夏樹は、日本文学全集30巻を個人編集しており、その中で「古事記」を自身で現代語に訳している。
その時の経験から「古事記」は、巨大な壁画のようなもので、その前に立つと細部しかみえない、本書では、全体の関係が分かるように何歩か離れて広い視野を得ようと試みたと書いている。
そのため「古事記」をギリシャ神話や旧約聖書と比較したり、地政学的考察を入れたりと工夫を凝らした記述をしている。
「古事記」の世界を旅しようとする者にとって、斬新なガイドブックでありました。
