其ノ三十三
森蘭丸
織田信長の古くからの家臣の森可成の三男として美濃に生まれる。

蘭丸は、信長の小姓になり、重責を担い、有能な事務官を勤めた。

だが、片時も離れなかった蘭丸と信長なのだが、死ぬときも一緒の場所である。

十八歳になり、信長とともに、本能寺に泊まるが、明智光秀の謀反により、蘭丸は、明智軍と戦い、戦死した。

蘭丸には、ある逸話が残っている。

上杉城下に忍び込んだ蘭丸は謙信に見つかり、自害しようとしたが、謙信に止められ、そのまま、城下の見学を許されたという逸話が残っている。