その鴉は本当に謎が多くて



本当にいつも黒い服着てて



誰が見ても怪しい。



でも、時折見せる笑顔が、とても幼くて



意外と人気者だった。



で、俺と話すようになったのも、そんなに時間は掛からなかった。



そんな【彼】だったが、職業だけは不明だった。



聞くと、いつもはぐらかされた。



歳は俺と同い年。



出身は鳥取。



どこかのMBAを持っている。と話していた記憶があり



俺に流暢なロシア語を披露した記憶もある。



本当に掴めない奴だった。



でも・・・



ある案件で



そいつは【敵】として・・・



ある日俺の前に現れた。