人付き合いを楽しむ-3 | 根岸俊雄の住まいづくり入門

人付き合いを楽しむ-3

■宅地内セミパブリックスペースの提案
○宅地内での人付き合い計画
T住宅計画の二枚の図面は、表の通りから人を宅地内にどのようにしたら引き込めるのか?、またそれには住戸平面でどのように工夫したらよいのか?、ということを示しています。

住まいにおける宅地内でのヒューマンコンタクトづくりを、様々な段階的計画として述べてみたいと思います。

05061701
○前庭づくり
表の通りから宅地内に入った所には門をつくらないで、オープンな前庭を設けたらいかがでしょうか。

緩衝的つなぎの空間としてのセミパブリックスペースを設けるのです。

その場所にはテーブルやイスなどを置き、お茶やおしゃべりがゆっくりできるものとします。
○前庭から直接出入り出来る部屋づくり
住宅の内部のプランにあっては、前庭から直接出入り出来る部屋をつくったらどうでしょうか。

それは、お年寄りの部屋、趣味の部屋、またはホームオフィスでもよいでしょう。部屋の内部には、土足で入れる土間を設け、人々が気軽に入って来れるようにしましょう。

05061702  

○前庭から奥庭へ
前庭の囲いから、木戸を通り、居間の前の奥庭に出入り出来るのもよいでしょう。

人付き合いも親密になりますと、この領域まで直接入って来てもOKなのです。