僕の家には、トリカブトが掃き溜めの脇に植えてある・・・。
「なぜ植えてあるの・・・?」と言う声が聞こえて来そうです・・・。
それは今から20年位前だろうか・・・?
山菜採りに夢中で、春になると毎週のように採りに行っていた・・・。
そんな時に気をつけなければいけないのが、毒草を取らないこと・・・。
身近にあって、柔らかい新芽の時に間違えやすいのがトリカブトだったのです・・・。
特に、モミジガサやヤブレガサに良く似ていて、間違えると大変なことになるのです・・・。
トリカブトは全草に毒があり、花が咲けば蜜にも毒があるそうです・・・。
そのトリカブトが、今どのような姿をしているのかを知ることが大事だと思い・・・、
身近に植えておいて良く見ておくことにしたのです・・・。
きれいな花が咲いています・・・。
この時期は特に気をつけないといけないことがあります・・・。
この花が咲いている近くで、ミツバチの巣を見つけても絶対に覚えておくだけで、
採って蜜をなめてはいけない・・・、場所を覚えておくだけ・・・。
この花の蜜を集めている時期でなく、別の時期に舐めることにしましょう・・・。
ここでトリカブトのことについて書いておきましょう・・・。
日本の三大有毒植物であり、ドクゼリ、ドクウツギ、ヒガンバナと並び注意が必要・・・。
三大と言っても3つではなく、特に注意すべきものということなのでしょう・・・。
日本古来の頭にかぶる衣装の鳥兜、烏帽子に似ているのでトリカブトと言われている・・・。
英名では、monkshoodと言われ、意味は「僧侶のフード(かぶりもの)」だそうだ・・・。
俗に不美人のことを「ブス」と言うのは、トリカブトの中毒で神経に障害が起き、
顔の表情がおかしくなったのを指すという説がある・・・。
以前地区部長の家で座談会が開かれた時に、机の上に一輪挿しが飾られていました・・・。
それが驚くことに、トリカブトだったのです・・・。
僕は採集して植え付けてから、一度も触ったことがないほど慎重に扱っているんです・・・。
それを飾って置くなんて、知らないというのは恐ろしいものだと思います・・・。
皆さんは、十分に注意して下さいね・・・。
今日は、この辺で・・・、出羽股之介・・・。