年明け初めての部落の集まりは・・・、「新年祝賀会」・・・。
約70世帯の、にかほ市前川部落・・・。大半が農業従事者・・・。
専業・兼業農家以外の一般の勤め人の世帯は少ない・・・。
元旦の「新年祝賀会」に出席したのは、僕を含めて15人・・・。
ちょっと少ない気がするのは、僕だけ・・・?
この部落のほとんどで作られているのは、イネと長ネギ・・・。
秋田県では、早くからネギ栽培をしていた地域で、当時は
県内外から研修に訪れる人がいたようだ・・・。
でも今では、県内でも能代市・藤里町JAあきた白神の「白神ネギ」、
由利本荘市西目の「西目砂丘ネギ」などに先を越されている感じ・・・。
「白神ネギ」は、JAあきた白神だけでなく能代市のホームページでも
大々的に紹介され、観光ガイドでも書かれていたりします・・・。
この「白神ネギ」は、1年を通して様々な品種のネギを栽培していて、
出荷が途切れないような感じです・・・。
1年の栽培スケジュールがホームページで確認できます・・・。
「西目砂丘ネギ」は、1年で一番ネギが品薄になる6月~7月に
照準を合わせた品種「坊主知らず」が中心みたいです・・・。
ここ前川部落では、年末には大目の出荷があるようですが、
年間通して出荷されているので、競争相手となるのは「白神ネギ」
であり、参考に出来ることは取り入れた方が良いと思われます・・・。
前川部落でも、年間通して出荷できるように、「坊主知らず」を
栽培している農家もあるようですが、主力ではないようです・・・。
常に料理をする主夫?としては、6~7月のネギの端境期は
とても不愉快です・・・。
長ネギの場合、6~7月にかけて花が咲き実がなり(ネギ坊主)、
花柄とその周囲の食用部分が硬くなり食味が悪い・・・。
ラーメン好きで良く作る僕にとっては、8月下旬~9月上旬の
キャベツの端境期と同様に、嫌いな時期です・・・。
薬味にしても煮物や鍋物にしてもおいしくなくてがっかり・・・。
さらに、流通本数も少ないため価格が高い・・・。
品質も悪く価格が高い一般のネギに比べ、「坊主知らず」は
柔らかく美味しいので、市場では喜ばれるみたい・・・。
その時期に照準を合わせた西目の作付け方針はとても歓迎すべき
ものであると思います・・・。
ここ「にかほ市」の遅れていることは、PRだと思います・・・。
「白神ネギ」で検索すると・・・、
ピンポイントで、JAあきた白神や能代市のホームページが
上位に出てきますし・・・、数も多い・・・。
「西目砂丘ネギ」を検索すると・・・、
由利本荘市や由利本荘市観光協会のホームページや、
「日本の郷文化」が上位に来ていて、本文にも
「西目砂丘ネギ」がはっきりと明記されています・・・。
ただし、出荷期間が2ヶ月だけ・・・、1年の6分の1・・・。
それなのに、しっかりヒットして出てくる・・・。
それに引き換え「前川ネギ」を検索してみると、
グルメ情報「ヒトサラ」の象潟の「らーめん鷹島」の1項目を除き、
全て僕のブログ関連の情報・・・。
JA秋田しんせいのホームページもにかほ市のホームページでも、
「前川ネギ」と産地が明記されていないから、検索ワードには
引っかからないという残念な結果・・・。
さらに何という品種のネギが主力なのか、生産者に聞いても
明確な回答が得られない・・・。
ただ唯一、元・金浦町議会議員だけが品種を教えてくれました。
前述の「日本の郷文化」にも、にかほ市のページがありました・・・。
しかし、長ネギの産地であることは記載があるものの、「前川」という
産地の名前が書かれていないため、ヒットしなかったのでしょう・・・。
JA秋田しんせいもにかほ市もバックアップしていないことが、
「前川ネギ」の知名度を下げている原因なのではないでしょうか・・・?
JA秋田しんせいにもにかほ市にも協力してもらえない
「前川ネギ」って何なんだ・・・!!
それと裏話ですが・・・、「前川ネギ」は、前川部落で作られたネギ
以外でも周辺地域で作られたものが混ざっているらしい・・・。
前川部落だけでは、出荷数量を確保できないからなのでしょうか・・・?
また一旦出荷された長ネギが、遠い市場からはるばる返品に
なることがあったらしい・・・。
東京大田市場や北海道の市場から・・・。
それは、同じ部落内に規格を無視して個人の判断で出荷する
無法者がいるかららしいのです・・・。
聞いた話によると、この地域のネギ栽培の先駆者の一人らしい・・・。
だから、周囲の誰もが一目おきはっきり批判できないらしく、
死活問題なのだがいまだに改善されていないらしい・・・。
そんな状況だから、自信を持って「前川ネギ」を担(かつ)げる人が
JA秋田しんせいやにかほ市にもいないのかも・・・?
と思ったら・・・、状況がわかったような気がします・・・。
こんなことばかりしていたら、やっと築いたブランドがダメになるよ・・・。
そんな状況なんかちっとも知らないよそ者の僕だからこそ、
「前川ネギ」を宣伝してあげようと、ブログネームも「前川ネギ之介」と
したのだが、世間知らずの勇み足だったのかと痛感しています・・・。
でもね、秋田県の人って自分にとって大事な死活問題でも、
悪いことを悪いと言えない意気地なしだと思う・・・。
と言うのは、前に勤めていた会社で、引き継いだ得意先から以前に
借入金を入金したのに残高が減っていないと言われ、領収書を
確認したら、領収書を偽造して会社の金を横領している事が発覚、
社長に直訴したにもかかわらず、その横領した社員には
何のお咎(とが)めもなく、逆に僕がリストラされた・・・。
こんな秋田県の理不尽な環境・・・、僕は許せない・・・。
悪を野放しにして、何の得があるのだろう・・・。
こんなことを書けば、また攻撃されるのを百も承知で書かずに
いられない僕の性格は、今まで直らなかったのだから、
今後も直らないでしょう・・・(笑)
でも、これが建設的な意見なんだとご理解下さい・・・。
◇
「新年祝賀会」では、僕は今年も酒番でした・・・。
要するに、飲み会のために酒を準備する役目・・・。
日本酒を徳利に入れ温めて出したり、乾杯したビールの
空き瓶回収などの雑用係なんです・・・。
さらに終了後の、グラスや徳利の清掃と片付け・・・。
僕の自宅と違い、温かいお湯が出るので全然苦にならない・・・。
「新年祝賀会」は、「一汁持参」となっています・・・。
おつまみは自分で持参して下さい、お酒は準備しますということ・・・。
他の普請などの飲み会は、おつまみも部落で準備するのですが、
おせち料理もあると思うので、「持ち寄って飲みましょう」という
意味があるのだろうと思います・・・。
この「一汁持参」が出席者が少ない原因だと言う人もいましたが、
みんなあんまり仲良くないんじゃないの・・・、って思ってしまう・・・。
イネと長ネギを栽培している人がたくさんいるのだから、もっと連携を
深めて自分達の利益追求のため、もっといい営農環境を作らないと
作業者の高齢化で、もっともっと寂(さび)れてしまい取り返しの
付かないことになるのではないでしょうか・・・?
作っている前川ネギは、柔らかくて生食にも適しているものらしい・・・。
もっと「前川ネギ」をメジャーにして、もっと裕福に暮らしましょうよ・・・。
同じ部落に住んでいる営農世帯じゃない僕たちにも、
恩恵があるように頑張ってくださいネ・・・(笑)
生まれながらにこの地域に住んでいないよそ者だからこそ、
感じることなのでしょうか・・・?
それとも、地元愛のない薄情な人が多い土地柄なのでしょうか・・・?
僕が正直過ぎるのかもしれません・・・。
もしかしたら、僕があまりにも地元愛が強すぎるんだろうか・・・?
そんな疑問が生じた2016年新年でした・・・。
今日は、この辺で・・・。 出羽股之介・・・。