最近のニュースを見て、考えたことを思いつくまま書いていきます・・・。

今までのブログ同様に、理路整然とはしていないと思います・・・。

それでも良ければ、どうぞお付き合い下さいネ・・・。

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先ずは、「傾いたマンション=建設業界」について・・・。

毎日ニュースでは、この問題がトップで報道されています・・・。

そんな時、ふと思い出すことがあります・・・。

僕は、以前にもブログに書いたように、25年位前にTDK主催の

「品質保証と工業標準化セミナー」というのを受講しました・・・。

そのセミナーは、製造業の品質と作業性を向上させる手段・手法を

学ぶもので、当時は製造業でも機械加工部品や弱電製品の工場で、

ほぼ全てで設置されていた部署「品質管理」や「品質保証」の担当者を

対象に品質意識の向上と、実際に不良品発生の原因やその問題への

対策を学び、より良い製品を供給していこうというセミナーでした・・・。

そのセミナーで、僕が最も印象深く覚えているのは、この品質管理の

考え方は弱電およびそれに付随する機械加工部門が最先端を行き、

それとは反対に、最も遅れている業界が建設業界です。との言葉・・・。

今から25年も前のことなので、現在、それと同じとは言えませんが、

その講師が、「いつか大きな事故や事件にならないといいですが・・・」

と言っていたのが、今でも頭に鮮明に残っています・・・。

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その時の僕は、機械加工部品の検査と品質管理・品質保証として

このセミナーに参加していましたが、直接人間の命に影響する

建設業界において、品質意識の向上や作業の標準化に積極的に

関わっていこうとする意識がないことに、驚いてしまった・・・。

建設業界での事件・事故の大半は、作業員の落下や土砂崩落

による閉じ込めなどの工事中の事故が大半・・・。

今回のような偽装による事件というのは珍しい・・・。

それもみんなが安心して設計施工を依頼するであろう大企業、

基礎工事の施工も日本の一流企業だったのが驚きだった・・・。

これを見て、建設業界ではいまだに品質意識の低さと、作業の

標準化が遅れているのかと思いました・・・。

工事中の事故防止のための対策は徐々に浸透しているものの、

先日も地中の水道管を掘り起こす作業中に、側壁が崩れて

2名が死亡する事故が起きている・・・。

土を掘り下げて作業をする場合には、土砂崩落防止用の鉄板を

両壁面に設置して、反対面につっかえ棒で土止めするのが標準。

それをちゃんと設置していなかったことで、2人の大切な人の

命が失われたことは、残念でならない・・・。

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今回の問題に関しては、こういう手法で改善できる以前の、

偽装しても平気な作業者の資質にも因ると思われますが、

それを許してしまった元請や下請け各社のチェック機能も、

品質保証や品質管理を忠実に実践していれば防げたのでは

と思うと、実践しなかったことによる代償がとてつもなく大きな

ものになってしまったことがとても残念です・・・。

何十年もかけて、たくさんの人たちが築いてきた信頼が大きな

音を立てて崩れていくのが、見えるようです・・・。

当時僕が勤めていた会社はTDKの下請け企業で、会社としては

そんなお金のかかる七面倒くさいセミナーなんて参加したくない

と思っていたのかもしれませんが、親会社のTDKが推進しているので

仕方なく社員を受講させたのだと思います・・・。

セミナーに参加しないと、今後の取引にも大きく影響するので、

将来を見越してのことだと思います・・・。

でもこのセミナーをきっかけとして、社内の品質に対する意識は、

大きく改善されたのは紛れもない事実でした・・・。

ただその会社には様々な部門があるのですが、その時にセミナーに

参加したのは僕のいたメカトロ製造部だけだったので、他の部門は

それほど大きな変化はなかったようですが・・・。

このセミナーに参加する最大のメリットは、社内に品質意識が

浸透するということだと思います・・・。

大企業が率先して品質意識の向上に力を注げば、それに付随して

下請け・孫請けなどの取り巻き企業全体に品質意識の向上が

期待できると思います・・・。

しかし、業界自体に品質意識への無関心が多いと、このような事件は

まだまだ出てくると思います・・・、しっかりしろ建設業界・・・。

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続いては、「高齢者が加害者の重大事故の増加」・・・。

技術の進歩・・・、もういい加減にしておいた方が良いんじゃない・・・?

世の中便利になると、今まで運転をあきらめていた高齢者が、運転を

続けてしまう・・・、オートマチックの車が大半になったことが原因・・・。

僕が結婚していた時の祖父は、83歳で亡くなったんだけれど、

この周辺の由利郡では第1号のタクシーの運転手だったそうです・・・。

そんな祖父は、80歳過ぎまでマニュアル車を運転していました・・・。

それほどの熟練運転手でも、80歳過ぎる頃から車で出かけると、

一時停止を交差点手前で止まれるはずだと思っても、止まれずに

交差点に進入してしまい、接触事故を起こすことが多くなり、

家族の勧めで免許証を返納して車の運転を止めることにした・・・。

その祖父は、生きがいが酒と車と仕事だったので、車の運転を

取り上げたら急激に年をとったような感じがした・・・。

その後、酒を止めさせたら老化が目立ち、仕事を止めさせたら

もう生きがいをなくした人みたいになってしまったので、無理しない

ことを条件に許したら生き生きとしたのがとても印象的でした・・・。

またまた僕らしく脱線しましたが、僕が主張したいのは、

「60歳以上の人は、マニュアル車以外は運転してはいけない」

という道路交通法の改正・・・!!!

あまりにも技術が進歩して、ブレーキとアクセルを踏むだけで

エンストせずに走れるオートマチック車や、運転者が関与しなくても

ぶつからずに走れる自動運転自動車は、高齢者には運転させない

ということにすれば、自分の運動機能が運転に適さなくなったら、

自然に運転を止めるようになると思います・・・。

これには、それに対応する高齢者用の交通手段や商業施設の

整備が必要なこともありますが・・・。

「心地よい不便さ」を目指す、地方行政の施策も必要です・・・。

都市部では、高齢者の高速道路逆送が大きな問題となっていますが、

こちら農村部の秋田では、農耕車の転落に寄る死亡事故が

目立つような気がします・・・、年齢は75歳以上が多い・・・。

さらに、原付を運転中に事故で亡くなる高齢者も多いのです・・・。

最近特に気になるのは、スーパー等の駐車場で急発進する

高齢者運転の自動車が目立つような気がします・・・。

この前まで務めていた金浦公民館でも、高齢者運転の

乗用車が建物に突っ込んだ事故があった・・・、頑丈な花壇と

がっつり衝突しただけで、人的被害はなかったが・・・。

車は、ラジエター破損で冷却水が漏れ出し、走行不能に・・・。

老人会の会合の後で、飲酒の可能性は排除できませんが・・・。

秋田では、飲酒運転の罪悪感が薄い気がします・・・。

また、脱線してしまった・・・(笑)

ただ右足を踏み込めば、エンストせずに走り出せるため

緊張感もなく発進する人が多いのではないでしょうか・・・。

さらに、スーパーやコンビニに買い物に来た時に、ブレーキと

アクセルを踏み間違えて、店に突っ込んだり転落したりの事故、

これらも慎重な運転をしていないことと油断が原因なのだが、

その奥底には安易に運転できることが関わっていると思います。

便利過ぎることが、返って私たちの生活を無味乾燥なものに

しているのではないでしょうか・・・?

東京から秋田に移り住んだ大学教授が言った、

「心地よい不便さ」という意味を、今一度噛み締めたいと思います・・・。

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今回は、写真や絵も面白味もないブログになってしましましたが、

僕が感じたままを書いてみました・・・。

今日はこの辺で・・・、出羽股之介・・・。