あっという間に壮良は4月から小学生だ。

早い・・・なんて感慨にふけっている間もない。

巷ではランドセル&学習机商戦真っ只中。



新小学一年生の子供がいなくても
「♪らんらんらん♪ランドセルは♪
  てんてんてん♪天使のはっねっ♪」
という、ひろみちお兄さんのCMソングをいやというほど
耳にしているこ今日この頃だ。

ご他聞にもれず、壮良はどこから仕入れたのか
「ランドセルは天使のはねがいい!!」と主張。
やはりスポット効果は絶大だ。


しかも同じ天使のはねでも、ピンからキリまでシリーズがある。
店頭で
「あの~、この29000円のやつと39000円のやつ
 何が違うんですか…?」
と聞くとものっすごい微妙~~~な違いを滔々と
詳~~~~しく説明してくれるおばちゃん店員さん。

たとえば、端っこにパイピング加工してあるか、
反射鏡のラインがついてるか、
片紐のところに低反発素材が入れ込んであるか、
ツヤ消し加工か、撥水の強さは…などなど、
別に無くてもいいっちゃあいいものが
ちょこちょことついているかついてないかで差が出てくる。


さらに素材もメーカーによってさまざま。ピンきりだ。
コードバンとかいう馬革をなめした素材を
使ったランドセルは10万を超えるものも!
小学生に一体どんな贅沢なんだ…誘拐されるぞ!
コードバン「かぶせ」とか、軽量牛革とか、
もうクラリーノでじゅうぶんでしょ~~~!



「おぼっちゃまでしたら、やはりランドセルをぼーんと
投げたりなさいますでしょ、するとこの端が擦り切れたり
しますのでね、こうパイピング加工が施されているものが
丈夫ですからおすすめですよ~。」
「ほぉ~。」
たしかに、と一旦は納得しかけたものの、思い起こせば
小学校5・6年ともなると、ランドセルはぼろぼろのほうが
かっこいいとかいう風潮ってなかったっけ。
いつまでもピカピカで丈夫なランドセルを買ってやったと
満足するのは親だけだったりして?!
そんなこんなであまりの種類の多さにげんなり。



色も種類豊富だ。だが大体量販店では男の子は
黒・コン・ライトブルー・マリンブルー・ダークグリーン
といったラインナップだ。
夫はこげ茶を見つけて「これがいいな~なんか私学っぽい」。
私学に行かせもしないのに私学っぽいランドセルもどうかと思う。
壮良は真っ青のマリンブルーがいいと言う。


夫「やめとけ!ぜったい黒だろ~。」
壮良「いやだ~、ぼく青がいい!」
夫「黒じゃないといじめられるぞ!せめて紺にしろ」
私「いまどき黒じゃないからっていじめられる
  時代じゃないんじゃないの?」


などとあーだこうだ、色ひとつでも大モメだ。


私としては壮良が一番いいと思うやつにしたらいいと思うのだが
壮良が淡いパープルを手にとって
「あっ!むらさきがある!ぼくこれがいい!」
と言ったときはさすがに
「壮良、それは女の子用の色だからね。」と諭し、
「あっっ!ピカチュウのランドセル!ぼくこれがいい!」
と飛びついたときは
「壮良、ポケモンは小3あたりで終焉を迎えるから、
 小6になってポケモンランドセルは後悔すると思うよ。
 あ~なんで俺ポケモンとか買っちゃってんだろう~って。
 悪いこと言わないからやめときな。」
と制した。



夫はいろいろ見てるうちにその売り場では一番高い
「このモデルロイヤルとかいうすごいやつにしようか、折角だし」
とか言い出した。要らん要らん!(彼がコードバンのランドセルの
存在を知ったらこれに飛びついていた危険性がある)



うちもそうだが、ランドセルはたいていおじいちゃんおばあちゃん
宅からの入学祝いだったりするので、こういう価格帯もアリなのだろう。


結局良くわからずに、何も買わずに帰ったのだった。