ママ友から突然、マンション物件の広告チラシの
家族モデルお願いできないかな~~?と言われた。
うちじゃ無理だと思うよ~~~と言うも、
男の子と女の子の子供がいる4人家族を探してて・・・
と頼まれると断れない。
なんといってもうちはスーパー無愛想娘、
ぐずり出したら手をつけられないそよという核弾頭がいる。
ほんと大丈夫かいな?と思ったけれど、
そのママ友には女の子がいるので、そよがダメなら代役を
お願いできるか・・・と引き受けることに。
ちょっとしたふれあう家族1カットだけかと思いきや
ラフ案をいただくとなかなか難易度が高そうだ!カット数も多い。
だ、だいじょうぶなのか?うち?!
壮良にはどういう目的で何をどう撮るのか、丁寧に説明した。
まず見本の新聞折込チラシを見せて
「ほら、いつも新聞にこういうの、入ってるでしょ?そらも
飛行機つくったりしたことあるでしょ」
「うん」
「Bちゃんのパパはね、こういう広告を作るお仕事をしているんだって。
で、ここにでてくるお写真を撮れる人を探してたら、
壮良がめっちゃかっこいいから(脚色)、そらくん撮りたいなあって。
で、これ(ラフ案)みたいな写真を撮るんだよ。壮良、できるかな??」
「えっ!壮良やるの?こんな?ええ~~っ」
いつものクネクネ恥ずかしポーズだ。
「そうだよ。恥ずかしかったらやらなくていいよ(ほんとはもう断れない)。」
「やる!ぼくやるよ!!!」
「そう?でも、これはお仕事だからね。みんなお仕事で真剣だから
恥ずかしがっちゃいけないの。わかる?遊びと違うんだよ。
ええ~~とか言ってクネクネするんだったらやらないでね。」
「えっ!!ぼくお仕事?ぼくお仕事するの???へええ~~~!」
壮良はだいぶ興奮してきた。
「だいじょうぶ!ぼく恥ずかしくしないよ!ちゃんとBちゃんの
パパにも、こんにちは!!!って言うよ。あと、このポーズも練習する!」
いきなり超やる気になった。
「いや、ポーズは言われたとおりにすればいいから・・・練習いらないよ。」
一方、そよに
「そよちゃんも、みんなでお写真パチリって撮ろうか!!」と促すと
「おしゃしん、いや~~~~~」
と一蹴。もうこれ以上持ち出すのをやめた。
Bちゃんちに遊びに行こうね♪で釣ったのだった。
撮影日は「急なんだけど・・・」と今週末に。
私は美容院の予約を入れていたので奇しくもそれ終わりに。
ヘアスタイルばっちりで撮影だ。
夫も偶然先週美容院いったばかり。
しかし見ると壮良が伸び放題のモンチッチ状態だった。
こ、これはいかん。
親ばかりが髪型ばっちりで子供がモンチッチって・・・。
というわけで、急遽壮良も散髪に。
前髪がやっと揃った(前髪にまつわるちょっとした事件が夏にあった)
そよ以外は3人髪の毛切りたてで撮影に臨んだのだった。
前日にご主人から、コンセプトとか用意する洋服のリクエストがくる。
「基本イメージはユニクロのほんわか家族で、ようは
飾り気のないカジュアルな家族」だそうだ。
簡単なようで難しい。
私はカジュアルなスカート、といわれて探したけれど
会社用のタイトスカートしかない。カジュアルはデニムしかない。
それを尻目に夫はさっさと衣裳を準備。
「これとこれとこれ、どれがいいかなあ~。こういうのもあるんだけど・・・
こっちのパンツとこっちのパンツ、どれがいい?」
どんだけ衣裳持ちやねん!
「通勤パパのスーツ姿、スーツじゃなくてジャケットとパンツにしたいなあ~」
いやいや、ごく普通の通勤風景だから言うとおりしなさい。
そらやそよも衣裳をそろえて撮影へ。
予告どおり、壮良は元気よくカメラマンさんとBちゃんパパにごあいさつ。
Bちゃんママがいろいろと気を配ってくれて、そよにおもちゃを貸してくれたり
Bちゃんもリラックスさせてくれたりと、環境はばっちりだ。あとはそよ次第。
壮良は最初、笑顔が固まってしまって、大笑いができない。
「うんち」を連発して大笑いが撮れた。
カメラマンさん(若いお兄さん)は「そうか・・・うんちで笑うのか・・・」。
徐々に調子が出る壮良。
そのうち慣れてくると、撮られることにノリノリになり
逆に何をしてもカメラ目線なので不自然に。
「カメラ見んでええよ~~~」と言われる始末。
さてそよ。
最初は予想通り、完っ全に固まる。泣きはしないけど
「めっちゃカメラをガン見しとるなああ~~」とカメラマンさん。
ものすごい怖い顔でカメラをにらみつけている。
私が真横に侍って、こっそりこちょこちょ攻撃だ。
しばらくしたらちょっとずつ笑顔が。
もう、その奇跡の一瞬を激写してオッケーとなる。
その後は調子が出るとまではいかないが、
少しずつだけリラックスしたようだ。
「そよちゃん、にっこりできる?」
うんとうなずく。
「じゃあにっこりしてみて~~~!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
口の片端だけが1ミリぐらいクニャっと上がる。
そよの作り笑顔の限界だ。うんうん、そよ比ではよくやった。
子供でてこずらせた以上、大人までも
足をひっぱるわけにはいかない。
これはある意味プレッシャーだ。子供は笑えば無邪気な笑顔。
大人の笑顔はもう邪気邪念にまみれているのだ。
歳をとるって悲しい。
あったかいリラックスした雰囲気のおかげで、なんとか撮り終え
Bちゃんちをあとにした。
壮良は帰るなり
「あ~~~おもしろかった!ぼくいっぱい映ってるから、
人気者になっちゃったらどうしよう♪♪」
ととんでもない皮算用をしている。おめでたいやつだ。
「ねえママ、いつできるの?いつ?あと何回寝たら?
そらの知らない人も見るの??○○くんも見るかな??」
と、かなり楽しみにしているようだ。
「ぼく、さいしょははずかしかったよ。だけどがまんしたら
はずかしくなくなった。」
「しょよもはうかしかったぁ~~。」
だと言う。
2人とも恥ずかしさを乗り越えてようがんばった。
最後は記念に家族集合写真まで撮ってもらった。
どうなることかと思ったけど、そらもそよも
とてもいい経験をさせてもらえた。
しかも謝礼までいただいてしまい、恐縮の極みだ。
これは壮良とそよが生まれて初めて稼いだお金、ということで
そらそよ貯金(お年玉とかを貯金している口座)に入れることにした。
そのあとごはんを食べにいったときに、
「今日は壮良が稼いだお金でごちそうになろう。
壮良のおごりね。壮良、ごちそうさま~~」
「え!ぼくのおごり??えへへぇ~~~!!!」
いつも私か夫のおごりで、っていうのが外食のキマリなので
壮良は「今日はぼくのおごり!!」と大いに喜んでいた。
かねてより「ぼくもおごりにしたい!」というのを
「おごりはお金を稼いだ人だけができるのよ。
大きくなって稼いだらおごってね」
と却下されていたので壮良としては大満足だったようだ。
大人になったらイヤっていうほどおごらしたげるわよ・・・。
ついでに家も建ててね♪

