最終回とその1回前の話あたりから一気に盛り上がって
終わりを飾った女王の教室。
これはいろんな意味で面白いドラマだったと言える。
スタート当初は、「考えられないほど悪徳な教師に
子供たちがどう立ち向かうのか」というテーマで描かれ
天海祐希演じる阿久津先生の極悪非道ぶりを際立たせる演出が
続いた。これは物議をかもし、番組BBSには
連日多数の書き込みがあり、それが逆に話題を呼んだりもした。
GTOなど今までにありがちな「型破り」な教師像という枠を超え
「ここまで悪い主人公(しかも教師)がいてよいものか」という
反感も買ったりした。
ある意味で制作者の挑戦ともいえる作りだった。
後半3分の1あたりで、阿久津先生の過去がチラチラ
見え隠れし、ラストの追い上げで阿久津先生なりの
子供たちへの思い入れ、偽善的なだけの教師たちへの問題提議
など、阿久津理論が上手に正当化されてゆく。
ここがあまりに不自然だと鼻白んでしまうところだが、
これはなかなか上手に作られていた。
ひどい先生にひどいことをされたと周りの人間が思っているのに
自然と問題が快方へ向かっていたり・・・という裏付けも。
最後は天海祐希の抑えた演技が際立って良かったと思う。
ただ、そこに行き着くまでの「ひどい状態」が長すぎて
ここで多くの客を逃してしまったといえる。特に「いじめ」が
テーマの数回はかわいそうすぎて見るに耐えない部分もあった。
そういった山あり谷ありを経てこそ、最後の盛り上がりが
共感できるといった見方もあるかもしれないが、
全体のペース配分としては、もう少し前半をコンパクトに
しても良かったかもしれない。
阿久津先生の「それにしてもそれは正義に反するだろう」という
行為が前半に際立って、いくら最終回でいい先生だったと
展開して見せても、ちょっと無理があるエピソードもいくつかある。
その辺は制作過程での制作者側の「迷い」が現れている
新しい試みゆえに試行錯誤の多かったドラマなのかもしれない。
そして、その新しい試みは、ラスト24.8%(関西)という
視聴率で、成功だったと言っていいだろう。