今年もお豆さんの季節がやってきました。

さやもぷっくりふくらんで

ぷちぷちのお豆さんが

つまってますよ〜

 

だんなさんのおばさんが

畑で作ってくれている。

 

ありがた〜く

豆ごはんにしていただきます。

 

ほんのり塩味のお米と

えんどう豆の甘さがたまらない。

 

 

今年の初ものなので

お仏壇にもお供え。

 

4年前に他界したお義母さんの

最期の食事が豆ごはんと

けんちん汁だった。

 

膵臓がんがみつかったときには

ステージ4で

手術もできない場所で

余命宣告を受け、

 

最期は家で過ごしたいと

自宅で終末期医療を受けることに。

 

亡くなる1週間前に

台所でけんちん汁を作っていたら

出汁の匂いを感じ取ってくれたのか、

「食べたい」と言ってくれて

 

もうほとんど何も食べてない状態だったので

びっくりしたけど、うれしかった。

 

お義母さんのけんちん汁は

うちの息子たちの大好物で

病気がわかってから

あわてて、教わった。

 

なんどか作って

合格!と言ってもらえたときは

ガッツポーズ

 

その合格印のけんちん汁と

一緒に出した豆ごはんも

おいしい、おいしいと

何度も、

口を開けて

 

ほとんど消化器官が機能してないから

吐くんじゃないかと

心配になるほど食べてくれた。

 

そのあとも

吐くこともなく、おだやかに過ごせて

でも、それが最期の食事だった。

 

だから毎年豆ごはんを炊く時期には

お義母さんとの時間を思い出す。

 

もっとこうしたらよかった

もっと話したかった、

話せばよかった、が何年経っても

尽きない。

 

でも、

どれだけやったとしても

きっとその想いはなくならないんだろうな。

 

地域医療、福祉の方たちに

とってもよくしてもらい、

 

お義母さんの妹である叔母さんや

すぐ下の義妹もすぐ近くに住んでて

遠くの義妹も仕事の調整つく日は

帰ってきてくれてたりと

チームで

お義母さんの最期の時間を

お義母さんが願った通りに

一緒に過ごせたことは

ほんとによかった。

 

お義母さんの場合、

合併症としての

脳梗塞や吐血、腹水が溜まることもなかったので

わたしたちも落ち着いて過ごせたんだなと

後から気がついた。

 

もし、そういうことが起こって

そこで救急車を呼ぶ状況だったら

叶ってなかった。

 

願っても願った通りにならないことの方が

多い中で、

お義母さんは見事に願いを叶えてあちらの世界へ

旅立っていったんだなあと

書きながら思った。

あっぱれ!!お義母さん。

 

どんな状況でも

なにかしらそれでよかったこと、

よいところがある、と信じたい。

 

「ほんとはもっと生きたかった」

 

わたしが逝ったら開けてと託された

便箋にはそう書いてあった。

 

そして

家族ひとりひとりに宛てて

感謝と願いが綴られてた。

 

だんなさん(息子)とわたし宛には

「自分の思うことを楽しんでね」とも書いてあった。

 

いろんな想いがある中で

そんな言葉を遺してくれたお義母さん

ありがとう!!

 

文庫を自宅でやることも

お義母さんに、お義父さんに

おばあちゃんにもすごく応援してもらってきた。

今、めっちゃ楽しいよ。

 

 

お義母さんの植えたブルーベリー、

今年もたわわに

実ってるよ〜

 

もうすぐ、鳥との戦い笑