高校野球でも再認識したこと | 『伝説』という会社の社長が書くブログ

高校野球でも再認識したこと

夏の甲子園は佐賀北高校のミラクルな優勝で終わった訳だが、この佐賀北高校に関して2回戦の延長引き分け再試合の時に興味深い記事を読んでいた。

この再試合の時、佐賀北高校と相手の宇治山田商業とで、再試合までの時間の過ごし方の指示の出方が大きく違っていたという記事だ。


引き分け試合が終わった後、宿舎に戻ってごはんを食べ、お風呂に入って就寝という流れは同じなのだが、お互い宿舎がホテルでユニットバスだったらしいのだが、佐賀北高校は20分間の半身浴の指示が出たという。

翌日は、午前中を完全オフにした宇治山田商に対し、佐賀北高は7時起床。

オフの宇治山田商の選手は、寝ていたり洗濯したりして過ごしたらしい。

この日は両校に2時間の練習が割り当てられたのだが、佐賀北は軽く体を動かす感覚だったのに対し、宇治山田商はしっかり打ち込んだそうだ。

練習後、佐賀北高で出た指示は「なるべく昼寝はするな」。

翌日が第1試合のため、4時半起床になるので消灯は9時半と早く、昼寝をして夜寝れなくなるのを防ぎ、ぐっすり眠れるようにとの考えだ。

一方の宇治山田商は決まった消灯時間はなく、「早く寝ろよ」という言葉があっただけだったという。


当日の朝、佐賀北高は4時半起床で、球場へ向かうバスの中では睡眠禁止令が出た。

せっかく早起きしても、一度眠ってしまうと体が起きるのに更に時間がかかってしまうことからだそうだ。

一方の宇治山田商は、5時の朝食に間に合えば何時に起きてもいいというスタイルで、球場へ向かうバスの中でも寝てる選手が多かったという。


それぞれのチームで、調整方法はいろいろだと思うが、自主性を重んじ「自分たちのことは自分たちでやれ…」というスタイルの宇治山田商と、細かく指示管理した佐賀北高を比較していた。


結局、この佐賀北高が奇跡的な活躍を重ねて優勝した。

指示管理を徹底することを「強制」と言う。

現に、この佐賀北高にしても一時期選手の反発があったと言う。


「自主性」と「強制」。


「強制」されてやることは、される方にしてみると嫌なことだ。

「自主性」を尊重して自由にやらせた方が良いと考える意見も多くある。


良い例はサッカー日本代表。

トルシエからジーコに代表監督が変わった時は、「自主性」を発揮させて更に良い結果が創れるという考えだった。

4年後、「日本選手はまだそのレベルにない…」という意見が出るようになった。

で、今のオシムに…。


もちろん、「自主性」で自分を管理し成長していける人もいると思う。

でも、人間は本来弱いもので、無意識のうちに楽な方へ進んでいくものだとも考える。

そんな自分にしっかり箍(たが)をはめ、自分に厳しく行動できる人…。これが日本人には少ない…と考える。

理由は、精神的なバックボーンがないこと。

無宗教が基本で、宗教的な考え方を嫌う国全体の空気…。

特定な考え方で縛るのは良くないと思うが、それぞれが何らかの形で精神的な考え方の基準を持ってないと…と考える。


高校野球は、強いチームを作った監督は、何度も強いチームを作る。

無名校へ移っても、何年かするとまた強いチームを作ってくる。

そこには、やはりある意味強い指導がある訳だ。


「強制」と言うと、聞こえが悪く一般的に批判されがちなことなのだが、実はこれが必要なのだ。


我々の企業経営にも言えることだ。