売る側として考えるクウネル問題。 | 大人の為の、幻想物語。あみぐるみ Ne-gi(ネギ)

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岐阜県多治見市で
オリジナルあみぐるみを製作をしている、Ne-giのブログです。
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ygこんにちは(*^_^*)

オトナの為の幻想物語。
あみぐるみのNe-giの、タカハシユキコです。


さて、昨日も取り上げました
雑誌クウネル。

リニューアルの件では、10年来の読者として
週末十分に落ち込みましたので、
次は販売する側としてクウネルリニューアルについて
考えてみたいと思います。

「ストーリーのある物と暮らし」を
コンセプトとし、
天然生活やうかたまなどの
スローライフ系ライフスタイル雑誌
(個人的には、世界の小さな村のお祭りや伝統行事、
地方の郷土料理にスポットをあてる
コアな読み物雑誌という気がしますが)
の先駆けでもあったクウネル。

今回のリニューアルで
「自由に生きる大人の女性へ!」
をコンセプトとし、
50代女性をターゲットにした
高級ブランドやアンティークを
紹介する雑誌に180度方向転換
しました。

リニューアルするという事は
売り上げが芳しくなかったからであり、
不採算事業の見直しは売る側から
したら当然かと思います。

実際、私も
人気商品だったヘアゴムを
時間と材料費があまりに採算に合わないため
製作をストップした事があります。

消費意欲が旺盛な50代女性にターゲットを絞り、
好まれるであろうコンテンツに入れ替えた事は
売り上げを考えれば、至極当然だと思います。

ただ、クウネルはすでに
イメージとブランドがすでに確立されており、
従来のクウネル読者が、リニューアルクウネルを
受け入れられないという現象が起こりました。
Amazonレビューやツイッターでは
悲しみの声が溢れ、
定期購読を解約する方が多数現れました。

出版する側としては、
ここまでコンセプトを変えたのですから
従来の読者離れが起きる事は
想定していたと思いますが、
ここまで反響がある事は
折り込み済みだったのかは不明です。

やはり旧読者が一番心を痛めているのは、
売り上げ不振で休刊ならともかく、
クウネルの名前を使って全く別物の雑誌を
出版した件だと思います。

これが、全く違う雑誌名ならば
ここまで反発はされなかったはず。

新しい雑誌を創刊するには
雑誌コード取得のため、
大変時間と費用がかかるので
実質クウネルを廃刊し、その名前だけ使って
新しい雑誌を創刊したという見方もあります。

旧読者を切り捨ててまで
新刊創刊の費用節約と
新しいターゲット層で採算がとれる計算に
なったからこそのリニューアルなのだろうと。


しかし、50代向女性向け雑誌は
すでに多数創刊されている中で、
リニューアルクウネルを選んでくれるお客様は
どれ位いるのか?

熱心なファンが多かったクウネル、
その全てを切り捨てても
本当に採算がとれるのか?

出版関係者ではなく、
ましてやブランディングについて
まだまだ勉強中の身なので、
何が正しいのかは私にはわかりません。

ただ、Ne-giのあみぐるみが

突然テイストの違う物に180度変わったら、
例えば、斬新でサイケなデザインで、
色使いも原色が中心の作風に
何の予告もなく変更になったら、
従来のお客さまは一体何を思うのだろう?

Ne-giのあみぐるみも、過去
テイストを変えた事があります。
まだまだブランドと言える状態ではなく、
…いや、いまもブランドと言える状態には
程遠いのですが、今以上に(>人<;)
知名度もまだまだで、
冒険が許される立場だから許されたと
思います。

それで失った物もあるかもしれない。
しかし、支持してくださる
沢山のお客様に恵まれました。

しかし、クウネルほど
確立したブランドと世界観がある雑誌は
それを捨てるのは
そう簡単に行くわけがない。

本当に、今回のリニューアルでは
コンセプトとターゲット、
そしてお客様の関係を考えさせられました。

リニューアルクウネル、
今後どの様に展開していくのか
見守ってみたいと思います。




イベントに参加します🎶

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