新丸ビルにある飲食店は、ランチタイムは大抵が禁煙であるのに(例外もあるけど)、ディナータイムは喫煙が可となるケースが多い。そんな中、ディナータイムでも全面禁煙を掲げている嫌煙者からみて表彰もののレストランのひとつが、かつ吉 である。ディナータイムにしばしば訪れているので、ランチも何回か訪問した気になっていたが、実は今回が初来訪だった。

ランチのメニューもディナーのそれと違いは少ないが、なぜかこれまでランチには供されていなかった「てごねカツ(1,500円)」がランチでも供されるようになった。かつ吉に限らず、新丸ビルのレストランは客入りを考えて、メニューを廉価にしていく傾向がみられているが、これまでランチでもロースかつやヒレカツだと、二千円以上の出費が強制されていたことを鑑みると、このメニュー拡大は歓迎したい。

まず、オーダーするとしばらくして、大盛りのサラダが運ばれてきた。普通のラーメン丼くらい大きな器に、山盛りのサラダが盛られてくる。これだけでもかなりのポーションであるが、食べ終わるとお替わりが必要か聞いてくる。さすがに、これをお替わりするほどの大食漢ではないので遠慮した。周囲の中高年は軒並みサラダを残していたが、お替わりを可能とするならば、最初のポーションはもう少し控えめにしても良いのではないだろうか。なお、和幸やさぼてんなどのトンカツチェーン店はキャベツが食べ放題となっているが、かつ吉のサラダは、きちんとキャベツ以外の野菜や海草類なども織り込まれていて、値段の違いが現れている。

サラダを食べ終わると、いよいよカツが運ばれてきた。この日オーダーしたてごねカツは、豚肉をミンチにして揚げたもので、100%ポークのメンチカツのようなものである。かなり粗挽きにしてあり、ブタ肉の旨味をジューシーに味わうことができる。中濃ソースをかけて口に運ぶと、青じそが混じったご飯との相性は抜群(ご飯は白米を選択することもできる)。カツは、それほど大きなポーションではないが、ご飯はお替わり自由だし、漬け物もテーブルに取り放題で用意されているので、炭水化物を大量に摂取するには絶好の店だろう。ランチタイムに過剰に混んでいないのも◎。

かつ吉
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング5F
03-3211-6655