ボリュームのある料理をリーズナブルな価格で提供するワイン・レストランのオザミ・ワールドの一員で、グリルや煮込み系を中心に提供するビストロ店がヴァンピックル である。

ヴァンピックル丸の内店が入居している新東京ビルは、有楽町に近いせいか、丸ビルなどの最新ビルに比べて、親しみやすい店が多いようだ。1階にも姉妹店であるブラッスリー・オザミがあり、日替りランチのメニューを見るとランチの素材は共通点が多い。この日は、1階のブラッスリーが吉田豚のグリル(1,050円)であったが、地下のヴァンピックルは同じく吉田豚のビール煮(1,260円)だった。

ベルギー料理の定番である豚のビール煮(カルボナード)が大好物なことから、今回は地下の店を選択。店内は活気にあふれていて、厨房ではこの店の人気メニューのひとつであるガレットを外人スタッフが次々と焼いていたが、そちらも食べたくなってしまうくらい美味しそうだった。

日替りランチを注文すると、まずサラダが運ばれてきた。食べ終わるころに待望のカルボナード。さすがにボリュームで定評のあるオザミ、かなり大きな豚肉が二切れ供され、ボリューム満点である。さらに付け合わせとして、マッシュされたポテトも盛られていたが、これまた充分なポーション。

オザミらしく味付けはしっかりとしており、ワインとの相性を最優先しているのかと思うくらいだ。肉は柔らかく煮てあり、ランチの価格を考えれば、これ以上は望めないだろう。丸の内から有楽町に近くなると、ずいぶんリーズナブルなランチが楽しめるようだ。

ヴァンピックル丸の内
東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビルB1
03-6212-1011