言わずと知れた鰻の老舗である、らしい。鰻は好物だが、それほど鰻を食べ歩いているわけではなく、有名店では野田岩くらいしか食した記憶がなく、この店も新丸ビル店が開店してから、本店の存在を知った程度だ。それでも、先日に諏訪湖を訪れた際にいただいた鰻重がとても美味で、改めて鰻のおいしさに感動したこともあって、新丸ビル内にある鰻の銘店でお昼をいただくことにした。

この店のランチメニューは、当初は2,310円のうな丼と白焼き膳だけだったようだが、集客に苦労したのか、1,890円の低価格(といっても、一般的なランチ価格からは充分に高価だけど)を3種類(う鍋、うなぎバラちらし、うなぎ茶漬け)追加してきた。しかし、ここはやはりうな丼をいただきたかったので、2,310円を奮発してうな丼を注文。周囲の客も大半がこれを注文しているようである。

うなぎは注文してから、待たされるもの、ということはビジネスビルの中ではあり得ないらしく、注文してほどなくきわめてモダンな食器に盛られたうなぎ丼が運ばれてきた。


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鰻はふっくらとしていて、柔らかかったが、反面、クリスピーな食感はあまり感じられないのが残念。炭で焼いて、表面がパリっとしているのが好きだが、新丸ビルでは炭は使えないかもしれない。タレは予想したよりもかなり辛目で、醤油がきわめて強く自己主張している。甘めのタレとは一線を画しているが、これが前川スタイルなのだろうか。また、ご飯の量はそれほど多くないので、鰻の量とご飯のバランスも悪くない。ちなみに諏訪の「古畑」で特上をたのんだら、あまりにも鰻がご飯に対してリッチでバランスは悪かった(特上といっても鰻の量が多いだけなので、普通の鰻重にすれば良いだけのことだが)。

鰻の老舗で2,310円ならば、高い値段ではないのだが、ランチに2,310円をかけたにしては食後感は満足感は今一歩かもしれない。高級食材の鰻ではある程度、やむを得ないのかもしれないが。

鰻 駒形 前川
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング5F
03-3211-7017