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2013/12/08 (日)   天候:曇り

コース:寸又峡温泉-日向山コース登山口-木馬の段-富士見平-沢口山-富士見平-盤台跡展望所-猿並平コース登山口-寸又峡温泉
7:40出発、12:15帰着 4時間35分

 最近にしては珍しく、天気予報が大きく外れた一日となりました。とは云っても雨に降られた訳でもない、普通によくある曇り空です。ここ数週間続いていた青空の下での山遊びが途切れ、満足度が不十分となってしまった今日の山行を、天気予報の責任にしただけのお話です。でも、やっぱり空は青いに越したことはありません。
 数年前から所属している山岳会の月例山行の行先が沢口山だった今月、諸々のお付き合いと沢口山への興味から申込みを済ませ、その山行を迎えるはずだったのが昨日12/7の土曜日でした。久しぶりの月例山行への参加と、十数年ぶりになる寸又峡訪問を楽しみにしていましたが、どこの世界にも非常識で知的レベルの低い人間は存在するものです。企画者自身の自己都合からスケジュールが二転三転した挙句、最終的には「体調不良につき、皆さんよろしく」です。開いた口が塞がらず、笑い流してしまうしかない状態です。そんな次第で土曜日は家人となり、四週連続となる気楽な単独行を本日実施となりました。
 ある意味では今週も急に決まった山行です。温めておいたプランは先週から変わらず在庫が薄い状態です。あまり遠出はしたくないことと、新規の山を目指したい気持ちを踏まえ、あれこれと行先の思案に掛かりますが、不思議なものです、頭に浮かんでくる山は沢口山しかありません。しかし当たり前のことですよね、今週はそのために気分を盛り上げて、準備をしていたのですから。
 自宅より二時間半程で到着した寸又峡温泉の駐車場から7:40の山行開始です。しかしながら吊り橋へ続く散策路の案内板は沢山ありますが、登山口への案内板は皆無の状態です。道行く人は皆、観光客なのか地元の方なのか判断が難しいのですが、結果二人に道を尋ね無事に日向山コースの登山口に到着です。そして登山口を抜けたと同時に始まるツヅラ折りの急登をひたすら進み、高度をグングンと上げていきます。
 ツヅラ折りの急登りをやり過ごすと、登山道は趣のある初冬のそれへと変化していきます。ここまでの道中でやたらに簡易な道標が多かったため、見当はついていましたが今日はこの山でトレランのイベントがあるとのことです。事前に知っていれば、今日にここを訪れることはなかったでしょうが、仕方のないことです。“木馬の段”の手前で待機していたそのイベントの役員氏に聞くと、私の予定したコースそのものがトレランのコースで登山口を9:00にスタートとのこと。富士見平から山頂への往復区間にランナー達と重なってしまうと大変なことになりそうです。私の認識ではトレイルランナーは道を譲る行為とは無縁な人々です。仕方がないでことですよね、彼らは競技者なのですから(笑)。 
 歩を速めて山頂を目指した結果、三名のランナーに道を譲り、登山口から二時間掛らずに登頂です。結果論ですが、最終グループ付近のランナーは徒歩のハイカーである私以上に時間を費やして登頂していました。とんだ競技者ですよね、趣味のハイカーに劣ってしまうのですから(笑)。ランナーの通過を待つ間に稜線を山犬段方面へ進み“天水”への往復を考えましたが、今日のこの曇天では景色も寂しく稜線歩きには不向きでしょう。仕方なしにグレーの空の下での山頂で、冴えない眺望の変化に僅かばかりの期待をかけ、一時間程寒さとの戦いです。そして山頂で待機しているイベントの役員氏より、未到着のランナーは20人程と聞き、景色の変わることのない山頂を後にして下山の途へと方向転換です。
 富士見平までは往路を辿り、そこからは猿並平コースを選び、人工林の中の登山道をゆっくりと下ります。途中で出会うイベントの役員氏らと挨拶や世間話をしながらの呑気に歩を進め、最終ランナーに道を譲ってから少し歩き猿並平登山口へ下山です。そして朝から変わらぬ冴えない空の下を数分歩いて駐車場に帰り着き、今日の山行終了です。せっかくなので、「ゆっくりと温泉にでも」と思っていましたが、どこの湯もトレイルランナーで混み合っているだろうと思うとその気になれず、急ぎ帰宅の車中です。
 やはり曇天下での山遊びはテンションが上がりません。久しぶりに天気予報に裏切られてしまいましたが、山々がいつもハイカーに都合の良い天候である訳がないのでしょうから、これも受け入れるしかありません。しかし空は青い方が絶対にいい。もしも今日の山行が青空の下でのものだったならば、こんなにもトレランの皆さんを憎く感じることもなかったでしょう。お許しをくださいませ、これも全て天気予報の責任なのでしょうから。