イメージ 1
2012/09/14(金)   天候:快晴

コース:猿倉荘-鑓温泉分岐-白馬尻-白馬大雪渓-葱平-白馬岳頂上宿舎-白馬山荘
6:25出発、12:25到着 6時間00分

コース:白馬山荘-白馬岳-白馬山荘
14:00出発、15:00帰着 1時間00分

 週末の混雑した山小屋を避けるため日帰り山行ばかりに出掛けていましたが、それでは早朝の澄んだ空気の中での眺望を満喫することはできません。数年ぶりに40Lのザックを押入れから引っ張り出して、金曜日の山小屋一泊で北アルプス白馬三山を巡ってきました。 
 前日の木曜日に夕食と入浴を自宅で済ませ出発し、車を数時間走らせて登山口である猿倉に23:10に到着です。金曜日のこの時間ならば駐車スペースの確保も微妙なところなのでしょうが、さすがは木曜日、何の問題もなく臨時駐車場の平坦なスペースに楽々駐車して車中泊です。快適な寝床の確保には平坦な駐車場が不可欠です。まずまずの睡眠をとることができ、空の明るさで目覚め、朝食をしっかりと済ませ、そして快晴の青空の下猿倉を6:25の出発となりました。
 猿倉荘横の登山口から日本三大雪渓の一つに数えられる白馬大雪渓の玄関口となる白馬尻までは、緩やかな上りの林道歩きで鑓温泉への分岐を通過する1時間程の行程です。日頃ならばスタート直後にこれ程の疲れを感じることはないのですが、久しぶりに背負っている40Lザックの重さにまだ身体が慣れていないからでしょうか、いつも以上に汗を流した様子なので、白馬尻小屋でゆっくりと休憩をとりました。これも小屋泊まりの時間的な余裕ですね、日帰り山行ならば取れることのない休憩です。
 白馬尻から樹林の中を少し行きケルンの立つ場所にでるとそこから大雪渓が始まります。しかし9月のこの時期で雪渓が縮小しているからでしょう、そこからしばらくは雪渓の脇の登山道を進むことができ、軽アイゼンを装着して大雪渓の上を進むことになるのは少し先になりました。気が付けば霧に覆われ先行者が見えにくい状態になった大雪渓上での歩行は、要所に置かれている赤い布紐をまいた大き目の石が目安となります。初夏のサクサクとした雪渓とは異なり、気温の低い朝晩に固まったのであろう秋の雪渓はカチカチで、軽アイゼンを装着しなければ越えて行くことは困難であっただろうと感じます。
 無事に大雪渓を終え、落石に注意しながら次第に傾斜が増してくる登山道を進みました。そして葱平を通過する頃には霧もなくなり、この先での眺望を期待させます。次第に青さを取り戻してくる空に嬉しさを覚え気持ちは前へ前へといくのですが、疲れた身体はその気持ちに応えられず、休息を求め小休止をとる機会が多くなってしまいます。そしてゆっくりと前に進み前方に白馬岳頂上宿舎が見え始めるともうすぐ稜線に到着です。
 稜線にでて今夜の宿舎である白馬山荘が見えてきました。そして疲れた身体を鼓舞してゆっくりと前に進み山荘に到着です。今夜の受付を済ませた後にザックをデポして白馬岳山頂に挑む予定でしたが、そこは白馬山荘を堺にしたかのように現われた霧にすっぽりと覆われていました。仕方なしに一旦小屋の中に入りゆっくりと休憩をとり、そして霧が薄くなったタイミングを計り登頂をしました。しかし山頂で数十分粘り眺望の現れを期待しましたが、薄っすらとした霧が晴れることはなく、眺望は翌日のお楽しみとして山荘に引き返しました。
 高所での格別に美味しい生ビールで気分よく早々の消灯です。翌朝の素晴らしい眺望と澄んだ空気を期待して。


イメージ 2

イメージ 3