時間が戻るなら二十歳前後の短期大学時代に戻りたいです。
わたしの母親は、高齢出産でわたしを生みました。
当然、父親も高齢です。
子供の頃から、お婆ちゃんと間違われること度々でした。
でも、わたしはお母さんが大好きでした。
そんな母親が、問題を起こすとすぐに泣くんです。
だから、泣かせたくなくて母親の言いなりで大きくなりました。
さほど、不便も感じていませんでしたが、お小遣いはとにかく雀の涙でした。
短大時代のお友達のお小遣いは、1万円、6千円などでしたが、わたしは3千円でした。
毎日、お弁当を持たされ、友達とお昼を学食で食べようとなっても、お弁当と言われ、お弁当はいらないとお小遣いから学食代を出していました。
それでも、アルバイトはやっている時間もなくそれなりにお友達に助けられながら過ごすことが出来ました。
その当時、箸が転がってもおかしい年齢と言われていましたが、その通りでどんなことがあっても楽しく過ごせていました。
お小遣いが少なくても、通学に時間がかかってもそれなりに楽しむ方法を編み出していました。
毎日、口から出てくる言葉は、「気にしない！気にしない！なんとかなるさ！」でした。
面白いことに、毎日何とかなっていました。
社会人になってからは、人間関係が大変で体調を崩したりするうちに、わたしの能天気は無くなって行きました。
何があっても、傷つくし悩むし、いいことが無い毎日に変わってしまいました。
それ以来、結婚してからも大変で、何があっても、傷つくし悩むしでわたしの能天気は復活できずにいます。
二十歳前後の、「気にしない！気にしない！なんとかなるさ！」と言えるようになりたいとずっと思っていますが、なかなかそうはなれません。
でも、時間が戻るなら二十歳前後に戻って「気にしない！気にしない！なんとかなるさ！」と言えてた時から、ずっと今まで「気にしない！気にしない！なんとかなるさ！」と言い続けたいと思います。
わたしにとっての楽しく何とか過ごせる、たった１つの呪文みたいなので。
