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「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」を観ました。


73年、女子テニスの世界チャンピオンであるビリー・ジーン・キングは、女子の優勝賞金が男子の8分の1であるなど男女格差の激しいテニス界の現状に異議を唱え、仲間とともにテニス協会を脱退して「女子テニス協会」を立ち上げる。
そんな彼女に、元男子世界チャンピオンのボビー・リッグスが男性優位主義の代表として挑戦状を叩きつける。
ギャンブル癖のせいで妻から別れを告げられたボビーは、この試合に人生の一発逆転をかけていた。
一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンだったが、ある理由から試合に臨むことを決意する。
(映画.comより引用)




男女差別、LGBTといった要素を詰めた社会派映画。
45年前はまだこんなに女性が蔑視されている時代だったのかと、少し苛々しながら観ていました。
しかしながらスティーブ・カレルやエマ・ストーンの役のハマり方はとても良かったです。
男性優位主義でギャンブラーだけどどこかチャーミングに感じられてしまうボビー。台詞だけ見ていたら嫌いにしかなれないはずの役なのに、どこか寂しさも感じさせてしまうような、スティーブ・カレルならではの力の入った役作りが素晴らしかったです。


もさっとしていてほとんどノーメイクで眼鏡のビリー・ジーンは、形は男性と結婚していたものの、女性も好きでした。筋肉質な体型に仕上げていて、今までのエマ・ストーンが演じてきた役柄とはまた違ったものとなっていました。


史実なので仕方ないのですが、ストーリーは映画的面白さは少なかったかもしれません。ビリー・ジーンにもボビーにもスポットを当てるなら、対極な二人の心情をもっと知れたら嬉しかったかな。もう少し深掘りしてほしいキャラクターもいましたし…。
ラストは圧巻でした。
男女どちらにも観て欲しい作品。